おもちゃ『お寿司セット』

マザーガーデンの木製お寿司セットを取上げます。げた(寿司を載せる台)の上に10種類のネタがのっているシンプルなお寿司のおもちゃです。

シャリとネタが分けられるということは、シャリを握る真似ができ寿司職人さんの手の動きを注意深く見て真似ていた子もいました。これは遊びの中から生まれた注視力という学びの成せる業だと考えます。この遊びをしていなければ寿司屋に行っても気付かなかったことが多かったでしょう。

海苔にはマジックテープが両サイドについているため簡単に巻きつけることができます。

ネタは10マグロ種類。(マグロ・さけ・イカ・ハマチ・たまご・ホタテ・カニ・エビ・イクラ・ウニ)


昨日記事『全ての中に学習あり』(2022年2月28日)を少しこのおもちゃに落とし込んで考えて見ていきます。

1、お寿司の歴史

子供には少し話を端折りながら奈良時代の熟鮓(なれずし)から紐解いて話し、江戸時代にはおにぎりサイズのお寿司で屋台で食べていたことを上記の浮世絵の写真を見ながら話しておくのも教養に繋がる内容でしょう。


2、お寿司の種類

握り寿司以外にもいろいろな呼び名の種類があることを視覚で確認してみましょう。(握り寿司・巻き寿司・押し寿司・ちらし寿司・棒寿司・いなり寿司・手巻き寿司・軍艦)


3、お寿司特有の言葉

普段使用しない言葉は子供にとって新鮮です。お寿司屋さんで見聞きする言葉は日本人としての食文化を理解することに繋がり将来役に立つかもしれません。我が子は言葉を理解したての頃お寿司屋さんのカウンターで食させる経験をさせましたが「大人になった気分がした」と話していました。しゃり・がり・ねた・むらさき・つめ・なみだ・づけ・かっぱ・てっか・とろ・光りもの・ガレージ・あがり・おあいそなどの言葉を理解することでその店で飛び交う言葉をキャッチしだします。情報を拾うこと、状況を判断すること、人の動きが見えること、知らないことの発見など言葉に関すこと以外の気付きや学びもでてきます。


4、お寿司の食べ方

しゃりにお醤油は付けずねたに付ける、一口で食べる、箸を使わず手で食べる、淡白なものから食べるなどマナー的なものがあることも知っておくと知らないとでは大人になってから恥かしい思いをするかもしれません。


5、寿司ねたになる魚のすがたやその魚を漢字で表すのかも覚え始めると、漢字特有の面白みに気付きます。難しい漢字でも分解して覚えることや意味から漢字を紐解くこともできます。


いかに子供の生活の中に関心や興味を持たせることができるかという感性のアンテナを立たせることができるかということを意識して生活を楽しむということが重要ではないかと思います。

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