おもちゃ『手作りお手玉』

日本にお手玉が伝来したのは奈良時代といわれている説もありますが、飛鳥時代の聖徳太子が使用していたとも言われ、彼が使用したお手玉の水晶が発見されていることから後者の説が有力ではないかと思います。当時は小石や水晶を入れていたそうで、江戸時代から明治に掛けて小豆や米、大豆を入れて伝承遊びとして女の子の間で広まったとされています。また第二次世界大戦時の学童疎開時にはお手玉の中に小豆や大豆を入れ、食料がなく空腹時に食べるよう母親が持たせたというような話も耳にした記憶があります。

今回は手作りお手玉を取上げます。

教室に準備してあるのは俵型の12色の縦5cm横4cm、重さ40gのお手玉です。昔は小豆・大豆・米・数珠玉(秋に実をつける植物の実)でしたが、教室にあるのはポリエチレンのペレットです。自然の素材のものが手触りも音も良いのですが、虫食いやカビなどのことを考えると衛生的なペレットとなりました。シャリシャリとしたいい音がするので代用しています

お手玉遊びが脳へ良質な刺激をもたらすことは羞恥の事実ですので今更説明することもないと思いますが、その良さを子育てに活用し脳への刺激を与えながら多くのことを習得していく遊びとして取り入れて欲しいと思います。

0歳児はお手玉を握り指や手のひらからの刺激を得て、1歳児はお手玉を積み上げたり、「はいどうぞ」「ありがとう」と物のやり取りを行い、2歳児では何かに見立てて遊び、数を数えたり、3歳児ではままごとや想像豊かにお手玉で見立て遊びを、4歳では数の増減をお手玉のやりとりで学び、リズム遊びやバランス感覚を養うお手玉遊びに結びつけることをお薦めします。

お手玉を子供に使用させるにあたり、色鮮やかな想像性を広げる視覚への刺激、なんともいえない触り心地のよさでずっと握っていられる触覚、触る度にシャリシャリとした音の聴覚刺激、夢中で遊び続けられる集中力が養われていきます。是非遊びの中にお手製のお手玉をお加えになってはいかがでしょうか。

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