絵本『おひなまつりのちらしずし』

福音館書店から出版されている行事食の取組みの力になってくれる作品です。年長さんや小学生が読むと必ず散らし寿司を作りたくなるようです。

表紙の美味しそうな散らし寿司もさることながら桃の花、雪洞(ぼんぼり)、白酒、はまぐりのお吸い物をよそうであろう汁碗も確りと雛祭りに結び付けられる情報を掬い上げてほしいと思います。

ひな壇を飾りながら散らし寿司を作ることに挑戦するなおねえちゃん。お母さんと作り始めます。材料を先ず準備するところから散らし寿司作りはスタートします。たくさんの材料があることに驚きます。

お米を洗い、干し椎茸や干瓢、昆布などの乾物を戻し、野菜の皮むきやさやえんどうの筋取りの下処理からや野菜や乾物などを切るなどかなり細かな手順と方法を細かに描かれています。

料理の仕方だけではなく、調理器具の名前なども覚えるチャンスです。語彙を増やすにはやはり実際に物を使い行動して覚えるのが子供達です。

この絵本は単純に作り方のレシピが描かれていると捉えないで欲しいと考えます。繰り返し読むことで体験したことが反復練習になり、手順や段取りをすることを学ぶ機会になります。また雛祭りにはお吸い物を添えるという食育のバランスも描かれています。個人的な意見を申し上げるとそのお吸い物ははまぐりであって欲しかったと思うのです。

事細かに描かれていることから作り方を手遊び歌のように手動作で遊ぶことができると思います。お米をシャッシャッと洗って、昆布にはさみでチョキチョキと切り込みを入れて、野菜をトントンと切り、大きなお鍋に具材を入れてグツグツに込んで、卵を割って錦糸卵を作り、うちわで酢飯をパタパタ扇ぎシャリを切り、具材を盛り付けてできあがりと長い手遊びになりますが必ず楽しい絵本での遊びに繋がるでしょう。

私も子供と楽しんだ散らし寿司作りを皆さんも是非楽しんで欲しいと思います。

Baby教室シオ

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