提案『エレガントを身に付ける 紅茶編』

子供に優雅で気品溢れるマナーを身に付けさせるためにできることはどのようなことがあるのか、と考え幾つかの取組みを遊びの中に取入れスタートさせています。その中から子供が楽しく遊びながらマナーも獲得できる紅茶の取組みについて今回は取上げます。

昨今は親子でマナー教室に参加できる機会もありますがその多くには女の子の参加が多いようです。しかしながらグローバルな時代を迎え海外で活躍する場合に必要になるのが様々な場面設定でのマナーであり、それは男女問わず身に付けるべきものだと考えます。またマナー教室で学ぶことは目的のマナー以外にも数多くあり、主宰する側の教養が深ければ深い程実のある話を聞くことになるでしょう。そして新たな知識を知り得て自分自身の持つ情報と結びつけて思考することができます。生命の維持や社会活動に直接関与しないことであるからこそこのような余白の教養を楽しんで心豊かに育ってほしいと思います。

子供の学びは全ての中に存在することをブログを通して幾度もお伝えしてきましたが、紅茶の入れ方や頂き方も相応のマナーがあること、そして紅茶が広まった歴史を知ってほしいものです。

17世紀海上貿易を行っていたオランダにより中国からお茶がもたらされて18世紀イギリスの貴族社会に浸透していきました。そしてイギリスが紅茶の輸入を独占し大英帝国の繁栄を築いたともいわれています。舶来品として日本に輸入されたのが1887年頃で、そして今沖縄で栽培されている紅茶が世界のプロたちから高い評価を得ていると聞いています。世界や歴史を見て住んでいる土地のことを知ることもできる機会を幼い頃から体験できることは素敵なことだと考えます。

ある時この紅茶の取組みを実践した男の子がドラマ『相棒』を見て水谷豊氏扮する右京さんのカップの持ち方が格好がよかったと話してきました。お母さんが大好きなドラマ『相棒』を一緒に見ていて気付いたようでしたが、この取組みをきっかけにして遊びからマナーのスマートさに気付くことができたこと、マナーの基準を獲得できたことは喜ばしいことです。今では紅茶をお土産に持ってきてくれるようになり、入室後の数秒でをお茶の生産地の話で盛り上がったり、その香りの豊かさをどう表現しようかと考える様子は素敵な言語獲得の学びにもなり、また世界地理や気候や天候の話しにも変化するため学びの種蒔きが幅広くなっています。小さな種まきが子ども自身の学ぶ意欲でこんなにも広がるんだと子供の持つ可能性感じます。

レッスンの僅かな時間を割いて行うこの取組みは、子供達がおもちゃを使い紅茶を頂くことの動作を一つ一つ身に付けることができるよう繰り返し行っています。日常の中でスマートな実践がなされることを願っています。明日はこの取組み時に使用するおもちゃを取上げます。

Baby教室シオ

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