絵本『新幹線のたび』

今回の絵本紹介からしばらく日本の地理についての記事を予定しています。その先駆けとしてこの絵本で日本縦断を行える体感形の絵本を選びました。北海道新幹線と北陸新幹線が描かれていないので物足りなさを感じますが、新幹線に乗り日本国内を旅行し様々な経験をするきっかけになればと思います。

この絵本の内容は本当にシンプルで主人公のはるかとお父さんが、新青森駅から新幹線の『はやぶさ』『のぞみ』『さくら』を乗り継いで鹿児島のおじいちゃんの家へ向かう新幹線を利用して日本の地理を読み解く作品です。

新幹線の中での会話を楽しみながらあたかもドローンで空撮したかのような線路図を辿るように俯瞰で描かれた風景を疑似体験ができるように描かれています。

連なる山々の様子からは日本の国土に占める山の多さを感じることができ、山の麓から流れる大きな川の先に平野があり、山に囲まれた盆地や入り組んだ入り江、その土地のならではの市街地などの特徴が細かに描かれこれぞ日本という特徴が見てとれます。

また東京駅や新大阪での乗り換えのためのホームには鉄道マニアの子供達が喜ぶ新幹線が描かれています。東北新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線のルートを確認しながら地形や地理を読み進めるたびに季節感や時間軸の経過も楽しむことができます。

この絵本を読んで見ていると旅したことや仕事で乗車したときのことを思い出します。経験したことは何十年たっても思い出されることから子供達にも多くを経験するたびができる世の中が早く訪れることを願います。

少し話が脱線しますがJRが国鉄だった頃、赤字経営の国鉄を救うために日立製作所と日本旅行がタイアップして作曲された『いい日旅立ち』鉄道復活キャンペーンが行われたことを思い出します。国鉄が感謝の意味を込めてタイトルに『日立』と『日旅』を組み込んでタイトル先行で作曲された粋で温かな思いの溢れる逸話を思い出しながら『いい日旅立ち』を聴きながら絵本で旅に出かけたいと思います。

JR東海のCМ『そうだ、京都へ行こう』の『サウンド・オブ・ミュージック』もいいものです。早くコロナ禍の収束で自由に日本を巡る旅に出られることを願いたいものです。

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