スナップ『生後0~3ヶ月親子のコミュニケション』
お母様の優しい語りかけと小さなクーイングが聞こえてきそうな一枚。微笑んでいるその小さなお顔の先にはいつもお母様の笑顔があります。今回は手を抜いてはいけない親子のコミュニケーションの育み方を簡潔にアナウンスしていきます。具体的方法についてはレッスン内で学んでいただきます。
身体の発達を気にするお母様が多い中、私が最重要視しているのは『人と関わる能力が育つ乳児保育』です。言葉を持たない乳児がどのように人と関わる能力を獲得するかは、保育者との見つめあいと保護者から掛けられる優しい声掛け、そして優しく触れられ温かく抱かれる感触から受取る安心感からです。
身体的発達も重要なことですが人を好きになる、人を信頼する、人と関わることを楽しむことは子供の一生の財産になるのです。その財産は生後直ぐに保護者から与えられる温かなものからスターし十分に注がれると、写真の生徒さんのように乳児は満面の笑み出応えてくれます。乳児の大人に訴えかける表情は生理的欲求以外は微笑みであって欲しいそう考えています。
では乳児の笑顔獲得のための働きかけについて考えてみましょう。対象月齢は生後0~3ヶ月とします。
【生後0ヶ月】
赤ちゃんの目の焦点はお母様が腕に抱いたときに不思議とぴったりと合うようになっています。授乳中にしっかりとアイコンタクトを取ることが親子のコミュニケーションのスタート地点になります。母性を育てることに意識し、子供の愛おしさを実感してください。
【生後1ヶ月】
この頃はまどろみの中で薄ら笑いや生理的微笑という対象のない笑いを見かけるようになります。その微笑を見てお母様は「今笑った」と母性を育てていくといいます。いずれ復職をなさる方はしっかりとお子さんを見つめておきましょう。
生後40日頃には人に反応して笑うようになります。これを社会的微笑といい、大人に対しての基本的信頼を獲得をするための重要な時期です。
『ママっていいな』、『目が合うと楽しいな』、『生まれてきてよかった』という感情を獲得させ、微笑で人との関わりを持たせなければなりません。この頃はお母様も体力的に大変な時期ですが、少しの時間でも見つめあい、微笑み合って欲しいものです。
【生後2ヶ月】
この頃には機嫌の良いときにクー、アクンなどのクーイングを発するようになります。一人で鼻歌を歌うように長い期間このクーイングをする一人遊び的なこともあればお母様の顔を見てクーイングをするコミュニケーションの芽生えともでてきます。特に生後60日前後で赤ちゃんは大人に向けて声を発し視線を向けるようになります。お母様の笑顔の表情に合わせて笑う表情を作る学習が始まります。一生分くらい笑うわねという経験を是非ともさせて、お母様もたくさんの素敵な微笑を注ぎましょう。
【生後3ヶ月】
3ヶ月になると更に微笑みは表情だけでは収まらず、声をはっきりと出し身体で喜びを表現するようになります。不思議なことに乳児が微笑を獲得すると、相手の笑わない表情も認識し始めます。おもちゃや人形を見て笑っていた子が突然笑わなくなるのは『人の表情を理解し、人と響き合う能力を獲得した』という成長の段階に入ります。
どのお子さんも人との関わりを持とうとする本能が備わっています。是非ともその本能に応えて、表情豊かなお子さんに育てて頂き、人の様々な表情を読み取り脳の発達を促すようにしましょう。
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