おもちゃ『河合ピアノ25鍵盤』
小さな子に本物のピアノの鍵盤を叩かせるに越したことはありませんが、おもちゃで一人遊びできるものとなるとやはり楽器メーカーが出しているものを選びたいものです。今回は品質確かな国産メーカーの『河合ミニグランドピアノ』をご紹介します。
乳児がピアノを叩く様子を見れば分かることですが片手や両腕を伸ばして上下させたり、肘の位置を変えず前腕だけを上下させ叩く動作を行います。よってお座りができるようになり地下置きで鍵盤をたたかせることが効果的です。
鍵盤は25鍵あり小さな手に合わせた大きさになっています。また少ない鍵盤でも多くの曲が弾けるようにファからのスタートになっているそうです。また442Hzと現在の主流となる基準のピッチになっています。電子ピアノをお持ちの方もこの442Hzに合わせると良いでしょう。
3点の脚部分のパーツがあり差し込むだけで高さを変えることができます。この脚を付ける場合には乳児が鍵盤に体全身の体重をかけて使用する動作がないことを確認してご使用ください。
キーボードリッド(鍵盤蓋)を開けて突き上げ棒を立てかけるとこのような姿になります。しかし乳児にこのことを知られてしまうと鍵盤を叩いて音を出すことよりも開閉を楽しんでしまいます。教室用もこのおもちゃを貸出す際は破損の可能性が(特に突き上げ棒を折る)あるのでできるだけ開閉しないようにお願いいたします。
さてグランドピアノがなぜ右側が開いているのかご存知でしょうか。コンサートホールでピアノニストが出てくるのは観客から見て左側です。そして演奏が始るとキーボードリッドは観客席に向けて開いています。演奏する音がそのキーボードリッドにあたり反響して聴こえます。連弾をする場合にピアノのキーボードリッドがどうなっているのか、ピアノの配置がどう行われているかを見るだけでも主催者の配慮や苦戦が読み取れ興味深いものです。
本物のグランドピアノの存在には劣るがおもちゃの楽器として評価するならばとても美しい曲線を描いていると思います。鍵盤の動きが見える細工があればより本物に近いのかもしれませんが子供の性質や発達を考えると無理なのかな・・・
たくさんの音を出して遊びに興じてほしいものです。
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