絵本『てとてとてとて』

「ご家庭にこの作品はあった方が良いですよ。」とお伝えする価値のある素晴らしい作品です。

20年ほど前に出されたもので時代を感じさせますが、時を経ても子供達の中にある大事なものは変わることがないということをこの絵本は『手』に焦点を当て知るらしめています。是非お子さんと一緒に自分自身の手を見つめながら手について考え読んでほしいと思います。

毎日何気なく動かしている手の動きについて考えることはあまりありませんが、この絵本を読んでみるとその奥深さに気付くことができます。手の機能や役割そして効果を知るきっかけになり、最後まで楽しんで読むことができます。

乳児の手は道具となって食べ物を手掴みし、やがてその手は道具を扱い食事をし、そして身支度や遊びを行うように手や指の発達とげていきます。

またその手の動きは遊びを通して人とのコミュニケーションを磨いていく手助けをし、同時に優しさや労り協調さえも成し遂げる不思議な力を持つ一面があることにも触れ、子供が理解しやすい子供の日常で描かれています。

日本語には手にまつわる慣用句が多くあります。手を掛ける、引く手あまた、もろ手を上げる、合いの手を入れる、手を取り合う・・・人間は無意識のうちに手を活用しいろいろな場面場面で学びを獲得しているのだと日本語がからも読み取ることができます。

手を通して多くのことに考え至り、手を動かすことの素晴らしさを認識するこの絵本を堪能して下さい。


明日2022年6月20日『指を鍛える理由』も併せてお読み下さい。

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