スナップ『遊びながら指先を鍛える』
今回は生徒さんが指先に力を入れトレーニングをしている様子を取上げます。
使用するのは圧力円柱ですがお母様のひらめきとアイディアで楽しくトレーニングしている様子をご紹介します。
生徒さんが手にしているのは教具の『圧覚筒(圧力円柱)』2021年3月24日記事で取上げた教具です。圧力の異なる5タイプを指先で押して同じ圧力のものをペアリングしたり、圧力の順にグレーディングする教具です。
その教具を指先で押すことにより指先を鍛え、細かな作業を行うためのファインモータースキルを獲得させていきます。
2,3歳児の子供が教具に興味を示すのは短い期間で、一度体験してしまえば「そんなものか・・・」と判断し興味が薄れてゆきます。そんなときにやる気にさせてくれるのはお母様の声掛けです。
お母様のお話ではボディクリームを押し出す様子に見立てて取組みをご家庭で進めていたとのことに思わず「素晴らしい!ブログに掲載させて下さい」とお願いいたしました。
日常の中に存在するボディクリームの活用を子供の学びと遊びにリンク付けできたことは、お母様ならではのひらめきでとても良いアイディアであると感心しています。またその言葉掛けが見立て遊びに通ずることから想像力に磨きをかけるチャンスが生まれます。
これからどんどんとこのような扉を開いて下さるのではないかと大きな期待を寄せています。
私からのアドヴァイス申し上げると、子供の遊びの幅をより広げるためにはその遊びに嗅覚や触覚を想像できる言葉掛けを更に加えと良いでしょう。
例えば5タイプそれぞれに香りをイメージする言葉を追加します。
子供達が好む甘いバニラやストロベリーの香り、爽やかな柑橘系のオレンジやレモン、樹木系のユーカリ、ハーブ系のペパーミントやローズマリー、スパイス系のクローブやシナモン、フローラル系のラベンダーやネロリなど香りをイメージさせてみることも豊かに遊ぶきっかけになります。
また触覚をイメージさせる方法もあります。
簡単な所から温かさや冷たさをイメージしたり、サラサラ、ベタベタ、ドロドロ、ヌルヌル、ツルツルなど感触を想像しながら遊ぶことができればさらに楽しさが広がり想像力が働くようになります。
以下の遊びは経験値が必要になりますから経験していることが大前提になります。
子供にとって見立て遊びは必要不可欠の遊びであると同時に心を許してくれないとその遊びに入れてはくれません。「せんせい、ぬったよ」と手の平を見せてくれ、遊びの中に私を入れてくれたことは嬉しい喜びでした。
また明日2022年6月19日絵本『てとてとてとて』、明後日6月20日サジェスチョン『指先を鍛える理由』も併せてお読み下さると効果的な働きかけのヒントを得られると考えます。
0コメント