『華々しく信念ある道を進め』

１歳半で入室しあれよあれよとおしゃべりが上手になり、頭の回転の早さや言葉の獲得のセンスに驚かされた彼女もとうとう卒室・・・でも彼女のさっぱりとした明るい笑顔とさよならの声に助けられ泣くことなく送り出すことができました。

お母さんの手に引かれて入室した日、きょとんとした表情で私を見つめ、家の中を見回す目の動きの早さで観察しがいのある生徒さんだと感じました。その日から私の期待のまま真っ直ぐにその力を最大に伸ばしてくれました。

彼女の最大の才は目に写ったものをなんだろうと興味と好奇心で捉え、人の話をじっと聞き言葉やその意味を理解し吸収し、頭の回転の早さで処理できることです。お父様も「賢くなりたい」とお嬢さんが心に決めておられることに大変喜んでおられました。またいつも冷静なお母様はお嬢さんの才能を確りと受け止められ感極まって泣いておられました。

彼女には良いご家庭に誕生し恵まれた環境で育ててもらっていることに感謝して、これからの人生を彼女らしく凛として賢く歩んでほしいと思います。自分を持っている彼女だからこそ逞しく生きていかれるであろうと信じています。

また手紙と共に大変可愛い手作りの指輪と折り紙をいただきました。最後の最後まで自身の器用さを活かし、贈り物として形にして下さったこと大変嬉しく思います。指輪の写真を撮影して気付いた小さな花に感動し、１歳半から見てきたこれまでの彼女の姿が思い浮かび感極まってしまいほろりぽろり、ぽろぽろりとしてしまいました。

お屠蘇も飲み豆まきもし、あられやちまきも柏餅も食し、桜茶はお気に召さなかった日もありましたが、七夕にはお母さんとお父さんと短冊に願いを書き飾り付けし、９月にはお母様とお月見作品も作ってくれハロウィンでは仮装もしてきてくれました。おじいちゃまとレッスンにいてくれた日もありましたね。お母様のご出産の時には弟くんをサポートしながらレッスンにも頑張ってくれたことが走馬灯のように思い出が過ります。

たくさんの思い出をありがとう。そして多くの学びをさせていただきました。

彼女の歩み行く道に多くの花笑みが溢れ、その歩んできた道にリズムある紡ぎ詩が広がっていくことを願っています。