絵本『せみとりめいじん』

福音館書店から出版されているこの作品は、子供の頃に父に連れられせみ捕りに行った経験と絵本の情景がオーバラップしとても懐かしく、是非子供に読んであげたいと思い購入した作品で、7月になると毎晩のように繰り返し読み聞かせを行った作品です。

この絵本にはせみ獲りをしたことがある人なら「そうそう」と納得する話が盛りだくさん。せみ取りのコツについて書かれてあるのは勿論のこと、子供の頃に実体験から感じていたことの理由が明確に描かれていることに『そうだったのか・・・』とこの絵本で学ぶことも多くありました。

また絵本お読み進めていくうちに、アダンの葉で虫籠を編んで入れたことやピースをさせて指の間にせみを挟んでくれたこと、弟の背中にメスのせみをくっ付けて悪戯をしたこと、虫捕り網の柄のに箒の棒を繋げて長くしてくれたり、おしっこをかけられたことなど自らの経験が思い出されました。

この絵本の素晴らしい点はやはり経験した人がワクワクとしながら描き出した作品であること、そして絵本を通して疑似体験ができること以上に実は経験をした場合の発見がたくさんあり、子供達も楽しめること以上に是非その思いを子供達にも経験させてあげたいと親の世代が心動かされる作品であることです。

今年の夏は朝早くにせみ捕りに興じてみてはいかがでしょう。そしてこの絵本を眠りにつく前に読んであげてはいかがでしょうか。今朝、我が家の車庫横の箱庭でせみが成虫になった跡が見つかりました。そのせみが今朝も夏を元気よく告げているかと思うだけで暑さを乗り切れそうです。

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