提案『工作の薦め1』

今年7月から開始した工作ブログですが、思いの外子供たちがいろいろなものを作りたがっていることを知りました。すでにご家庭で毎週何かしら作っておられる子、行事ごとに何かを作る取組みを楽しんでいる子、夏休みをきっかけに作り出した子と作る楽しさを堪能しています。楽しいと思える工作が子供たちの可能性をさらに広げることになるでしょう。

さて工作はものを作るということですから、何を作りたいか、どのような材料を用いてどのように製作するのかを考えることになります。今回は工作が子供にどのような影響を与えるのかを掘り下げて考えてみたいと思います。このブログを読んだ後に何かを作るきっかけや喜びに繋がることを願います。

1、手先の巧緻性

工作には細かい指先の動きが必要になります。そのためには乳児期からの手指の発達を促した上で、年齢に合った指先の細かな動きを鍛錬し器用さを獲得することができます。


2、脳発達の促し

指先の細かな動きが脳を刺激することは皆さんご存知だと思いますが、子供の指先は大人よりも敏感で扱うものの材質や道具からも多くの刺激を受けることができます。また工作を進める過程でさまざまなことを思考し脳へ刺激を送ることで発達を促すことになります。

下の写真は先日レッスンで作った恐竜に色塗りをご自宅でなさった作品です。ご兄弟も感化されてご自宅で追加制作をなさったそうです。どの様な配色にしようか、別のものを作ろうと試行錯誤することも脳への刺激を送ることになります。真っ白な紙皿がカラフルな恐竜へと変化しました。


3、想像力・発想力を養う

工作は創意工夫次第で終わりのない良質な学びであり、想像や発想の世界を楽しむことができるものです。作る過程で思い描き完成形に近づけるためにどのようにすべきかを考えたり、新たな発想で仕上がりを変更したり、時に想像していた仕上がりに近づくことができなくても今持てる力で表現することを悟ることにもなるでしょう。


4、集中力を養う

視覚を活用して手元をよく見る工作は完成するまでに黙々と淡々と行うことで集中力を発動することになり、工作を繰り返し行うことでその集中力の質を上げることにもなります。これまでの生徒さんの中にはお喋りが止まらない、落ち着きがない子もいましたが工作を繰り返すことで集中力を上げることができた子もいます。工作が楽しいと感じることができれば集中力を獲得するチャンスがあると言えます。


5、達成感、成功体験を積む

簡単な工作からスタートしてその取り組みレベルを上げることで達成感や成功体験に繋げる事になります。作っている最中から「楽しい」と発言することや作り終えて満足そうに笑みを浮かべたり、できた作品をお迎えに来たお母様に一目散に駆け寄って見せたり、持ち物を忘れて作品だけ手にして帰りかけたりと行動から判断しても満足していることが分かります。また写真の生徒さんのように宇宙の広がりを想像し没頭していること場合もあります。達成感や成功体験のさらに一歩先の思考へ子供を誘っているかもしれません。


6、多くの素材を知る

いろいろな素材のものに出会うことで指先からの刺激受けて新たな発見をすることができると同時に、世の中にあるいろいろな材質を知り新たな知識の獲得や発見を知り視野を広げることができます。


7、ものを正しく扱うことができる

工作に必要な力の1つに道具を正しく扱うことがあります。ハサミやカッター、目打ちなどの刃物を安全に扱うこと、ものとものとを接着する糊やボンド、セロテープやメンディングテープ、ガムテープを適切に使用する力をつけることができます。それ以外にも工作に必要な動作や過程で考えながらものを扱うことも思考力への質を上げるきっかけになります。


8、ものを大切にする

工作の材料となるものは身の回りにあるいろいろなものを利用しますが、時にさまざまな容器や空き箱をリサイクルしたり、自然の中に存在するものを使用し地球が抱える問題を考慮することもこれからの時代は求められることです。

Baby教室シオ

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