絵本『ジングルベル』

この絵本は美しい仕掛け絵本を歌いながら楽しむことができ、何度見ても惚れ惚れする繊細な美しさがあるので皆さんにも一度は手にしてほしい作品です。

物語は白銀に染まる森の中をクリスマスの準備のために街に買い出しに行った人物が、馬車を走らせ家路に向かう様子が描かれています。クリスマスを象徴するもみの木やプレゼントなどが入った袋はクリスマスカラーの赤と緑で仕上げられ、そのほかの白と黒とのコントラストが物語性を更に引き立てています。

日が暮れていくと同時に建物に灯りが灯る様子や家路に向かう人物の逸る思いも想像できワクワクしてきます。


街の中心に差し掛かかり飾り立てられた大きなもみの木や沿道に集まりその様子を見る人々の歓声も聞こえてきそうです。


家路について歌人が迎えに出る様子はクリスマスを心待ちにしている様子が読み取れるだけでなく、歌の盛り上がりと共に最高潮に達し、ラストページの立体て視覚効果に心奪われる子供も多く見受けられます。子供たちの「わーあ」という声は何度耳にしてもいいものです。この作品は最後にのみ立体的な仕掛けがしてあるところが子供も大人も心くすぐられるのかも知れません。

皆さんも美しい仕掛け本の世界をご堪能あれ。

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