絵本『だって春だもん』

本屋で並んでいるこの絵本の表紙を見て直ぐに北海道に住んでいた頃に虻田町のニセコや占冠のニセコで見たオオカメノキの冬芽だと気付いた。その場所は皆さんお気付きだと思うが冬場のスキー場ですが、夏場はオフシーズンということもあり森の散策コースをガイドさんが案内するということも20年以上前は行っていました。その時にガイドさんが冬芽の美しさについて話をしてくれたので興味を持って冬にわざわざ家族で見に出かけたので表紙の写真に惹きつけられたのでしょう。細長い国日本の気候に富んだ豊かさを感じます。

沖縄の子供が到底味わうことが出来ない北国の間も無く終わる冬の世界から春にバトンを受け渡す森を表現している写真絵本です。

厳しい冬の森の中でまだ寒々しい光景の中に春がポツポツと顔を出し始めているそんな美しいこの絵本は、森の中に息づいている動植物が人間よりも一足も二足も早く春を感じて動き出していく様子が描かれています。絵ではなく写真だからこそ子供たちに直接働きかける本物の力がこの絵本にはあります。無音の世界の中に引き込まれていく感覚をどうぞ味わって下さい。

冬の湖面に冷たく優しい風が吹き渡り小さなさざなみがたち、穏やかだけど少し張り詰めた空気感から物語が始まります。東山魁夷さんの冬の湖の世界観がそこに存在します。

2、3メートルはあるような木々の根元を覆い隠す積もった雪。この春遠からじの冬の森の様子に見えるこの写真からも雪が溶け出す音が聞こえてくる・・・耳を澄ますように想像して読み進めてみましょう。

厳しい冬を半年過ごす北海道の森では、春の命の息吹が冷たい雪の下に逞しく埋まっていて、雪が溶け出すといっせにそこかしこに春の喜びを感じる光景が広がります。日本を代表する水芭蕉や蕗のとうにバイケイソウ、そして福寿草とレッスンで使用するプリントに登場するこれらの言葉を目で楽しむことができる絵本です。この絵本をきっかけに未知の体験をしに北海道に出掛ける方もおられるかもしれませんね。


木々の樹洞からひょっこりと顔を出す様子が大変可愛らしいページもあります。さぁこの

動物の名前はなんでしょう・・・。

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