簡単工作『真上から見る折り紙桜』
この季節になると春の工作はもう『さ・く・ら』で決まりでしょということで、子供達が簡単にできる折り紙工作にしようと同時に、子供達がものを真上から覗き込むという経験をもっと増やしたくて今回の作品を作ってみました。
私が子供の頃、親に覗くという体験をたくさんさせてもらった経験から「なんだろう?どうなっているんだろう?何がいるのかな?」を大切にして我が子を育ててきました。それが昨今は覗き込むを体現していない、またはあまり機会に恵まれないお子さんがおられることを実感しています。なので学習上もその経験値がなく、積み木を真上から見て平面図に描けないという現象が起きています。遊びの中や日常の中で多くのことを経験させることは、大人が考えている以上に子供の能力に作用し生きる力にさえも影響していきます。
沖縄では桜は散ってしまいましたが、それでもさくらんぼがみを付けています。その様子を見上げたり、鳥が啄んだ後の地面に落ちている食べかけの実に群がる蟻が、せっせと運んでいる様子も熟視する経験値に繋がっていきます。いろいろなことを考えながらお子さんと共に工作をしてみてはいかがでしょうか。
材料はいたってシンプル。
作り方は以下の写真の①から④と順番にこなしていくだけです。
折り紙は7.5cmのものを使用し三角折りを2回行ったものがベースになりますが、開くと花びらが6枚になってしまうので必ず1枚分切り落とし、仕上がりが綺麗になるように全ての花びらとなる三角部分を小さく三角折にしておきます。
全ての工程を行っても時間も手間もさほどかかりません。① 〜 ④ までの工程を行ったら写真のように花びら部分に指を入れて軽く底を潰す程度に広げて膨らみを持たせたら完成です。
昨日の生徒さんには桜に見えないと言われてしまいましたが、横から見ると桜には程遠いような形をしていますが、今回の目的は真上から見ることですから作ったら真上からしっかりと見てほしいと思います。
作る工程で切り落とした折り紙で散った花びらを作れば、材料を無駄にせずちりゆく桜として工作に豊かな動きを作ることができます。お時間があれば桜の折り紙を敷き詰めてお花見もどきのおままごとをしても良いかもしれません。
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