提案『秋見つけ』
なかなか沖縄で秋を探すのは難しいところがあります。本来は秋を探しに野山に出掛けて行きたいところですが、まだまだ気温30度越えの日々に那覇では秋の足音さえ聞こえてきません。しかし暦の上では秋、中秋の名月もあいにくの雨で見ることは叶わなかったということで秋が来ないのであれば秋を作り出せばよいということで今回は自ら秋を演出する提案をしていきます。
1、秋らしい室礼
秋の行事は9月の中秋の名月、10月のハロウィン、11月の七五三、そして自然界の変化を楽しむ日本人独特の感性で秋は紅葉狩りや紅葉を楽しむなどを考えると秋の色合いを室礼として取り入れることができます。
2、秋の植物を活ける
この時期に秋の植物を入手するには花屋さんへ向かうしかないでしょう。秋に咲く花がどのようなものがあるのかを知ることにもなります。今回はダリアの写真を掲載しましたが、秋の花といえば桔梗、リンドウ、ナデシコ、ヒガンバナ、コスモスなどがあります。生花やアレンジメントを行うのが難しいのであれば、生花を1本いけるだけでも十分花を愛でることは可能です。
3、旬の食材を手に取る
秋といえば果物、野菜、木の実、きのこ、海産物など多くの食材があり、実りの秋や食欲の秋と言われるように秋は食べ物が美味しい季節と捉えられてきました。動物たちが越冬するためにほんの敵に多くの栄養を取り込もうとすることからも分かるように人間もまた暑い夏を乗り越えて涼しくなった秋に夏に酷使した体調を整えようと自然と食欲が増すと考えられています。旬のものを食すと体に良いという考え方は理に叶っているということになります。
4、読書の秋を促す
季節的に涼しくなると日が暮れるのも早くなります。すると前倒しで夕食や入浴を行うことが多くなるのではないでしょうか。すると絵本を読む時間も十分に取ることができるようになります。意識してたくさんの絵本を読むという点に於いては心構えと実行で充足した時間を設けることができるともいえます。子供達が小さい頃は日常立てかけているイヤーズプレートを取り除いて絵本を立てて読書月間としたこともありました。
秋の夜長だからこそ多くの作品を手にして今までに想像もしたことない世界や経験することもないであろう空想の世界、日本や世界の昔話などを読み耽る季節であって欲しいと考えます。
5、好きな芸術を手元に手繰り寄せる
芸術の秋とはどんなものがあるのかと考えてみると、前出の読書の対象となる詩や戯曲、小説などの文学、絵画や彫刻、グラフィックアートなどの視覚芸術、彫刻や陶芸、建築物などの造形芸術、壁画、家具、服飾、装身具などの装飾芸術、演劇、舞踏、音楽などの舞台芸術など多くあるので、その中から興味のあるものを選び出し歩み寄ることを行なってみる。実際に対象の芸術を見に出掛けたり、本や映像を自宅で鑑賞して楽しむ、体験して作るなどの機会を設けてみてはいかがでしょうか。
6、美術鑑賞する、美術館へ出掛ける
美術の鑑賞は子供向けの絵画絵本を見せることからスタートすることができます。絵画の種蒔きとなることのないまま小さな子供を美術館へ連れていくことは他の鑑賞者への迷惑になります。美術館は広いスペースを有しているため子供も気が大きくなり走り回る可能性があります。また貴重な展示物があるため用心しなければなりません。
美術館という場所は静かに他者の迷惑にならないように、時間をかけてゆっくりと鑑賞していく場所であることを子供に認知させる必要があります。我が家の場合には絵画や陶芸歴史的なものを子供向け絵本で見ることからスタートし、ポストカードを小さな額に入れトイレに飾ったり、食卓テーブルの上に載せビニールクロスを掛けて毎日目に触れる環境を作っていました。また美術館での常設展に散歩の帰り必ず寄り、その場所に慣れてもらうことや走り回らないこと、大声を出さないこと、展示物に手を触れないようにすることなどを実行してきました。すると3歳前には実践を踏んでいることや美術館の方々にも顔が知れていることもあり小さいからと言って入場を断られることもありませんでした。しかし世界的な展示物がある場合には展示期間でも来場者が少ない曜日や時間帯を選んで足を運ぶことを行い、尚且つその展示は最低2回足を運ぶようにし記憶のアウトプットや上書き行っていました。子供の頃にやはり特定の芸術を知ることのきっかけとして経験を積んで欲しいと考えます。
7、秋の味覚を食す
秋の食材を使用して親子でいろいろなものを作って食す体験もより多くの学びを与えることになります。料理には多くの学びが隠れておりその経験を通して新しい学びへと広がりをもたらしてくれることになります。料理を楽しむことも良いことですが、子供の記憶に印象的に残そうとするならばデザートが効果的です。
8、秋を探しに出かける
11月より涼しくなれば沖縄でもあちこちで変化が出てくるようになります。そのような小さな変化を注意深く観察し小さな小さな秋を見つけに出掛けてはどうでしょうか。
0コメント