絵本『このほんよんでくれ!』

童話や絵本の中でのオオカミは怖い存在や勇者と対峙する悪しきものとしての位置付けであったりするものですが、この絵本の表紙もまた今にもウサギに飛びかかって食ってしまうのではなかろうかというオオカミの姿があります。がしかし読み進めていくうちになぜかオオカミが愛おしくなる作品です。絵本の世界の非現実的出来事だからこそ描ける作品の輝きを子供達には感じ取ってもらいたいものです。


昼寝の邪魔をされた一匹のオオカミ。声のする方へ抜き足、差し足、忍足でベンチに腰掛けた二人の人物のもとへ近づくと、父が娘に絵本を読んでいる場面にでくあします。


父が娘に読んでいるその物語に聞き耳を立てているとあまりの面白さにうっとりとし、その物語にどんどん引き込まれていきます。すると突然その物語に終止符が打たれ、その親子は立ち上がり絵本を落として立ち去ってしまいます。最後までその物語を知りたいオオカミは絵本を読もうとするのですが・・・


字の読めない狼は絵本を読んで欲しいと動物たちにお願いして歩くのですが誰一人読んでくれようとはしません。しかし一匹のウサギだけは自分を食べないという約束のもと・・・

弱肉強食の捕食者と被食者の関係にある狼とウサギがその関係性を超越する奇跡が描かれています。ウサギが狼にいつかとって食われてしまうのではないかというハラハラ感を抱きながら作品を読む子供達の表情を想像してみてください。きっと作品に魅了されオオカミと同じようにこの本を何度も読みたいと思うに違いあれません。是非一度やさいい風景を親子で体験されてください。

Baby教室シオ

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