絵本『おうさまのおひっこし』

日本傑作絵本シリーズの中の１冊である『おうさまのおひっこし』を取り上げます。装丁も凝っているので読み始める前、読み終えた後も楽しむことができる美しい絵本です。

口下手な優しい王様と６人のお供との噛み合わないやり取りが、予想外の顛末を招くコメディに近い作品ですがどこかホッとするような内容になっています。

相手に伝えるということがとても重要で、相手に思いが伝わらず予想外のことが起きても相手を責めず結果を受け入れるおうさまの器の大きさに子供達はなにを思うのでしょう。そして確認を怠らないということの重要性をも学んでほしいと思います。

細かに描かれた数々のものを視覚で抑え楽しむことも忘れないでほしいと思います。