スナップ『父の背を見て子は育つ』

草原の上を裸足で立ち、その前にお父様の後ろ姿をしっかりと見ている生徒さんの様子に『これぞ親の背を見て子は育つ』を表しているいい写真だと感じました。子供は両親と似通った身体特徴を持って生まれてきますが、それだけではなく仕草も、立ち振る舞いも、発する言葉も、ものの好みもこれほどまでに似ているかというくらい似通った点を持っています。親子の姿は偉大なる彫刻家ミケランジェロやロダンであってもこれほどまでに似通った彫刻を施すことはできません。遺伝と環境的要素全てが親子を強く結びつけるのでしょう。

乳児期は本当に可愛いで済まされていたことが、やがて子の自我の芽生えと共に自立心が溢れる行動が増えていき、親はその子供の成長に目を向け一人の独立した人格であることを受け入れなければなりません。その時期が1歳を過ぎた歩き出しの頃で写真からはその自立心の様子が垣間見えます。

やがて子供が日々成長し社会生活に入ると親は子供を見守りながらもその自立心や個性を受け止めなければならない時期がやってきます。親は子供の幸せを願い進むべき道を先導したくなるのですが、親の思い通りにいくわけがないのです。まだまだ生徒さんはその時期にはありませんが、その将来的姿をこの写真が予見しているようでもあります。子供は親と同じ方向で物事を見ることがたくさんありますが、子供自身が逞しく生きていくためには親とは異なるものを自分自身の目で見ることがあればあるほど豊かな捉え方で成長していきます。

親御さんの築いた愛情の基盤の上で小さな坊やは大志を抱いて自らの人生を自身の手で切り開くのでしょう。

Baby教室シオ

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