提案『お絵描きの魅力と効果』

今回は子供達に是非お絵描きの虜になってほしい、絵を描くことを好きになり楽しんでほしいということから絵を描くことの魅力と効果を記します。来週の提案は『年齢別お絵描き』と題して論じていきますのでそちらの記事とともに併せてお読みください。


《  お絵描きの魅力  》

乳児の行動の一つに指先を動かしてカリカリと床や畳、壁を引っ掻く行動があります。その指の動きが屋外でお散歩するようになると土や砂の上を指の腹で撫で、その行動で土や砂の上に表れるいろいろな形を目にするようになります。

手に触れるのは土や砂だけではなく、我が子の場合はお風呂上がりの保湿クリームや食べ終わったおかずの皿上をスプーンを動かし楽しんでいました。実はこのような触るものを通して経験値を上げていくと、やがて絵を描く行動に繋がっていき自己表現に結びついていきます。描くことを楽しむことで徐々に心の安定も図るようになります。事実言葉が辿々しい子供でも描くことを通して表現することを身につけた場合、絵を通してその内なる声を表現していることはよくあることです。子供にとって絵を描くことの最大の魅力は好きなように気の向くまま自由に描くことに没頭できることに尽きると思います。


《  お絵描きの効果  》

1、表現する力がつく

自分自身が経験したことを言葉の代わりに描くことで表現することができるようになります。描くことの喜びを知りその自己表現が子供にとって大きな自信という力になります。描くことを繰り返すことにより表現するためにはどうすれば良いのかと思考を繰り返しますが、何より描くことの楽しさを知った子供たちは輝いていきます。やがてその描くことが図形や文字を書くことにも繋がるので後々の学習の手助けにもなるのです。



2、創造豊かに表現する

既存の描き方とは異なる発想で新しい捉え方で表現することを楽しむようになります。例えばざっと塗る手法で描いていたことをや線で描いたらどうなるだろうか、筆ではなく指に絵の具を付けて描いてみよう、黄色のキリンではなく色彩にとらわれることなく自由な色使いで描いてみようなどこれまでの考え方を変えて新しいものを作り出すことができるようになる可能性も秘めています。



3、観察力がつく

対象物を見て描くことが進んでくるとじっくりと見たままを描こうとする観察眼が身につきます。どのようにしたら上手く描けるかということに焦点を置くと何度もその対象物を見ることになり、またそれを表現するために何度も書き直すことも出てきますから忍耐力も身につけることになります。この見る、見つめるという能力は絵画だけに生かされるものではなく、子供自身の生活の中で高い質の観察力の獲得になります。



4、空間認知力と論理的思考力の獲得

立体的に見ているものを平面の紙に描くということは子供にとってとても難しいものです。そこで生かされるのが観察力です。どのように見えているのかを精査することができれば描くことを繰り返しているうちにどのように描けばいいのかを試行錯誤し、論理的に思考し描くことを身につけていきます。



5、色彩感覚を育む

色の敏感期を迎える頃にはお絵描きに没頭してほしいと考えていますが、子供たちの好む原色を多用しているだけが色の豊かさを獲得しているとはいえません。色の濃淡や色の組み合わせ、赤でもいろいろなパターンの赤色を知っていることや生み出せること、自然界や日常の中で見つけることができることこそが色彩感覚の豊かさといえます。

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