絵本『声に出して読みたい日本語』

一時期相当な勢いで店頭に並んでいたこの絵本のシリーズですが昨今はあまり見かけなくなりました。全巻12巻シリーズとして2005年に初版されたものですが、明日の子育てサジェスチョン提案は『素読の薦め』ですから今回は素読を楽しく行うきっかけ絵本として取り上げます。現在12巻シリーズはこの1冊を除いて貸出中のため取り上げていますが、俳句、論語、近代詩、言葉遊び、古文、近代文学、漢詩、歌舞伎、狂言、落語、口上、名言などがあります。


我が子供達は素読として文学作品を文字起こしから読ませていたのですが、この絵本が出版されてからは文章を誦じながらこの絵本を楽しんでいました。ここに掲載されている作品はほんの短い文章の冒頭か、ある一部分の短い内容なので素読絵本として声に出して暗唱してもらいたいものです。

この絵本には夏目漱石の『吾輩は猫である』『草枕』『坊っちゃん』、太宰治の『走れメロス』、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』『鼻』、川端康成の『雪国』、森鴎外の『山椒大夫』、幸田露伴の『五重塔』、樋口一葉の『たけくらべ』、中島敦の『名人伝』、井伏鱒二の『山椒魚』、尾崎紅葉の『金色夜叉』のごくわずかな文章と挿絵が描かれています。

その他の巻にも素読に向いている作品がいくつも掲載されているので是非暗唱や素読のきっかけ作りに活用してみてください。

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