絵本『だいじょうぶだよ、ゾウさん』

この作品を一度は読んだことがあるという方は多いだろう。我が子が小学校低学年の時に発刊され当時小学校での父母による読み聞かせ会で使用した作品で、小学生2年生以降でも十分にゾウとネズミの感情に寄り添いその思いを自分のものとして捉えることを行なってほしい作品です。

種や年齢を超えたゾウとネズミが心を通わせ、死や病気を連想させる遠い国へ旅立つ時間に迫られているゾウとそれを見送らなければならないネズミの切なくもお互いの立場を尊重し、ともに感謝しあい共に心を通わせ絆とは何かを教えてくれる物語です。

この作品は比較的子供が音読しやすい文章量であり、声を出して音読することにより耳から物語を聞き内容を心で味わうことができる作品として取り上げました。我が子も音読をさせた作品ですが、音読をすればするほど読みながら心に響くため声を詰まらせたり、涙で絵本が見えなくなることもありました。このように涙を流すということは音読という効果が出て作品が心に響いているという証です。幼児期にこの作品で思いが溢れることができるのはペットの死を経験した幼児なら理解できるかも知れませんがそうでない場合は難しいかも知れません。しかし繰り返し音読を継続すれば理解は早まるでしょう。

この『だいじょうぶだよ、ゾウさん』はこれから何十年も読み継がれていく作品になるでしょう。子供達の愛読書、思い出の作品として傍に置いておくことをお勧めします。

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