絵本『はらぺこサンタのクリスマス』
絵本と一言で括ってもさまざまな捉え方ができます。絵に魅力を感じる作品、文章を堪能できるもの、感情が揺さぶられるもの、発想豊かなもの、面白さが際立つものなどいろいろな切り口から絵本を選択し読む事ができます。今回取り上げる作品は文章力という点では読み応えがそんなにありませんが、忙しなく心ここに在らずで子供達にプレゼントを配るサンタクロースを感じる事ができます。
子供にとってサンタクロースは聖人に近い存在だと思いますが、この作品を読むとなんだサンタクロースも僕たち私たちに近い人物だと感じるでしょう。「準備を前もってしっかりとしなきゃダメだよね」や「しっかりとご飯を食べて準備万端でお仕事に向かようにしなきゃ」などの声が子供たちからも上がっています。
そして何よりはらぺこのサンタクロースの目に映るもの全てが美味しそうな食べものに見えてくるのだからその絵を見ているだけでも楽しい見立て遊びになります。湖面がコンソメスープに見えてくる理由が満月が湖面に移り飴色の美しいコンソメスープに見えたようです。寒さの中五臓六腑に染み渡る暖かなコンソメスープは美味しでしょう。我が家でもクリスマスシーズンに旅すると子供達が機内でオレンジジュースよりもコンソメスープをリクエストしていた日々がふと蘇ります。懐かしい・・・
サンタクロースの目に映る発想を楽しみながら子供達にプレゼントを配り終えたサンタクロースは温かな晩餐をいただけているのでしょうか?その続きは絵本で・・・どうぞ。
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