手仕事『ピザカッター車輪型』

今回取り上げるのは子供たちが大好きなピザを切り分ける『ピザカッター』です。ピザカッターには車輪型とメッツァルーナと呼ばれる半月型があります。今回は車輪型を用います。

ステンレス製のピザカッターは直径7cmの突起のついた歯車がついており、その重みで少し力を加えながら押し切るように小刻みに動かし切り分けていきます。

出来上がったピザを円の中心に向かって端から少し力を入れて押し切るように転がしていきます。

またピザばかりではなくアップルパイや食パン、ワンタン、餃子、春巻きの皮などを切ることもできます。今回は我が家でクルトンがない場合に餃子の皮を素揚げして代用したものを再現してみました。

パリパリとした食感はクルトンとは異なる食感ですがこれもまた新たな刺激になります。今回は大根サラダの上にドライトマトを刻みフェンネルをのせレモンドレッシングをかけてみました。


このピザカッターを用いて円や分数の学習も行うことができます。例えば3年生でコンパスを用いた円を学習する時には、円の中心・直径・半径といった用語の学習もでき、これらの言葉を習得させながら生きた学習を実践することは学習のみならず目と舌で味わいながら脳に刺激を送ることができるのです。

我が家ではこの取組みをするにありピザ生地から作ろうと半径15cmのピザを作りたいとなり大きなオーブンを購入したこともあります。今となってはいい思い出ですが、子供の好奇心ややる気を満たすためには懐の痛みを代償として払わなくてはならないこともありました。

分数の学習はピザでなくても食パンを切り分けるなどして実行できるので、できることから無理なく行うことが第一歩でしょう。


最後に子供の脳に刺激を与えるという意味でいくつかのピザを取り上げます。

シンプルにオーソドックスなマルゲリータや日本で進化したもち明太子入りやデザート系など様々な種類がありますが、お好みで色々考えて試してみるということも子供の脳にとってはとても良い刺激です。

例えば下の写真は無農薬ポンカンとオーストラリアの友人から送られてきたマヌカハニーピザです。オーストラリアでは薬のように食されるマヌカハニーは喉の炎症時に飲むのですが、今回はピザにしました。もう一つは香草フェンネル、日本名はういきょうといい洋食には用いられることが多く、今回はピザに載せてみました。子供の頃母がフェンネルを使用しボロボロジューシーを作っていましたが、子供の頃はその美味しさに気づけず・・・でも今は香りの強い野菜が大好きな私はたっぷりのセロリと茹で卵とフェンネル、クコの実を合わせてみました。

下のピザは子供のリクエストで明太子ベースのソースにスライス玉ねぎ多めの直径13cmほどの小さなサイズにしました。また野菜をたくさん摂取したいとのことで蓮根の梅酢漬けとアンティチョークの酢漬け、ベビーリーフ、白菜のサラダ、北海道産の冷凍したコーンで作った手作りコーンスープを添えました。

食するものを見ながら当時の思い出を語ることができる幸せは、実行したからこそのものであの時何もしなければこのような会話がなかったことでしょう。幸せの回収はふとした時に、そして何十年経っても色鮮やかにできるものなのです。みなさんも将来の幸せ回収のためにそっと料理の扉を開けてみてはどうでしょうか。

Baby教室シオ

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