提案『手仕事の魅力4』

今回は年齢別に手仕事の促しを代表例を挙げて考えて参ります。全ての手仕事を列記する訳ではありませんが代表的なものを各年齢別に記載してまいります。



1、0歳児

0歳児の手仕事ちえば自分の手を道具として沢山のものに触れ、触って、握って、掴んで、摘んでを繰り返すことが最優先となります。先ずはお母さんとのスキンシップをたくさん行いましょう。


自分自身の指が動くことを認知するとハンドリガードも始まり、やがて色々なものに興味を示し出します。なるべく手の届くところにおもちゃをセットしておくことをお勧めします。


ひとり遊びをするにも自分自身の体を触って「これは自分の足だな」などと発見すると同時に体の動かし方も理解するようになります。



2、1歳児

1歳前半は伝い歩きが始まりますが、ハイハイをしながら移動することもまだまだ残る時期です。目線の低いところにあるものに興味を示し色々なものを触り出します。棒差しやストロー入れなど入れ子を楽しむことでものを扱う器用さを身につけることができます。

1歳後半はその入れこの動作を花に変えて花瓶に挿したりすることでものを優しく扱う種まきを行うことができます。


指先で少量を摘むという指先の動きもちゃんとした手仕事です。ひと摘みのものを摘んで金魚に餌をやる指先の動作やお塩をひと摘み、すり胡麻をひと摘みほうれん草や冷奴、西瓜に振り掛けてみるなどさせてみましょう。



3、2歳児

2歳児は意思疎通も十分できるようになるのでお買い物してきた野菜を玄関から運んできてもらったり、冷蔵庫へ入れるのを手伝ってもらったり、少しハードルが高いのですが野菜を洗うお手伝いをさせることも可能です。


また身支度の練習として2歳の誕生日前後から自分で靴を履くことができるように促しをお願いしています。2歳では自分自身でシャツに手や首を通せるようになり、ズボンなども自分で履いたり脱いだりと身支度を促して下さい。お母様はできないことをサポートすること、着た後の整えに徹して欲しいと考えています。もちろん着替えた後の服などはお洗濯用のカゴに入れたりさせるのも後始末の練習となります。



4、3歳児

教室では空け移しの練習をお風呂場で行うことを1歳児からお願いしています。そして注意力が育ってきたと判断したら2歳児で小物を使用しての空け移しのトレーニングに入ります。3歳児では写真のように液体をカップや容器に注ぐことができるように実践を促します。


上手に注ぐことができるようになった後は、計量カップなどを扱うお料理のお手伝いも始めましょう。まずは簡単なお料理作りからお手伝いを行いできるだけ様々な道具を使用させましょう。手仕事のブログを今週水曜日からスタートしますが、当面は調理用道具を取り上げたブログになりますのでご興味がおありの方はブログをご覧ください。


我が家では2歳の頃から入浴時に下着を洗うことを始めましたが、その年齢ではしっかりと洗うというまでにはいかずジャブジャブと泡立つのを楽しむというような状態です。しかし3歳になれば摘み洗いもでき、力もついてくるので押し洗いも可能になる年齢です。洗ったものを濯いで手で絞るということも行なうことができます。



5、4歳児

4歳になるとものを扱うモータースキルも身に付け注意力も育っています。よってナイフや包丁を扱うことも促していきましょう。包丁を子供仕様の安全な物にし切るものの硬さを変えた食材を準備し、少しずつ切る難度を上げていきましょう。最終目標は柔らかい食パンを潰さずに切ることや手の上にお豆腐を乗せてケガすることなく切ることです。 年齢はあくまでも目標なのでモータースキルに合わせて無理なく進めましょう。


また食事の後片付けの中でも左右の手の動きが異なる皿拭きなどを進めます。最初は陶器やガラスの食器ではなく、ボールや鍋、スプーンなどのカトラリーなどの落としても割れないものからスタートしましょう。


昨今は子供達が楽しんで行うお掃除の一つがクイックルワイパーなどを使用して床を拭いたり、粘着性のあるシートをコロコロと転がしてゴミを付着させるお手伝いです。特に男児は喜んで実行する傾向にあります。



6、5歳児

色画用紙と針と糸で行う縫い刺しは4歳から始めますが、本格的に布を使用した縫い物を行うのは5歳から始めます。並縫い本縫いと簡単な縫い方からマスターし簡単な刺繍へと進めまることができるようにし、同時にボタンなどの取り付けもできるようにします。ある程度の基礎ができたところで無理なくある程度の作品を作るようにします。

リボンを結んだり、紐を編み込んだりを教具やおもちゃなどを使用し行うことで自分自身の身支度をスムーズに行うことができるようになります。


5歳以降になると飼っている生き物に対しての世話も責任を持ってさせるようにしましょう。命に対しての責任感は可愛いだけでは育ちません。お世話をさせて初めて理解できるのです、



7、6歳児

お皿洗いを最初から最後まで行わせてみましょう。我が家では先ず油汚れのあるものは古い布で拭き取り洗剤入りの水の入っている桶の中へつけ、グラス類から洗い開始し、汚れの少ないお茶碗やお箸などのカトラリー、そして汚れのついているおかずなどの皿という具合に進めました。鍋などの重いものは食器洗いをマスターして随分後に鍋磨きというタイミングで行わせました。


また大工道具も男女の性差は関係なく行わせましょう。金槌で釘を打ち付けたり、ドライバーでネジを止めたり外したり、ノコギリで板を切ったりと料理やお裁縫とは異なる手仕事を極めて将来簡単な家具の組み立てやDIYを楽しむ機会喉大繕いをしておきましょう。


難しい編み物ができるようになるのも6歳以降です。5歳頃から指編みを行いそして簡単な鍵網などを経て編み物のスキルを上げていきましょう。


1月31日以降の毎週水曜日に道具を使用した手仕事の記事をアップしてまいります。記事は道具中心の記事になりますのでご自身のお子さんのモータースキルと照らし合わせながら進めるものとなっています。ご興味がおありでしたら覗いてみて下さい。


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