提案『子供の驚きの刺激』

今回は子供が驚きからどのような刺激を受け取るのか記事にしてまいります。

本題に入る前に言葉の意味を考えてみましょう。『驚く』とは意外なことに出会い心に衝撃や動揺受けること、また予期しない事象を体験した時に起こる瞬間的な感情で他の感情に比べて単純かつ原始的で生理反応と強く結びつく情動と言われています。では子供にとっての驚きとはどのようなことなのかより詳しく記してまいります。

子育てをしていると少なからず子供に驚かされることがあります。それも多種多様で子供の成長に驚かされ感動で胸がいっぱいになったかと思えば、子供の行動に目も当てられない驚きと衝撃を受けたり、ヒヤッとする驚きもあるでしょう。その驚きをまず考えみることから始めると驚きの種類が色々と見えてきます。その前に我が家の驚きについて幾つか記しどう対応するのが望ましいのかを考えます。

1、驚きの経験を次に繋げよう

我が家の驚きはこれまでに何度もブログ記事にしたミミズ事件があります。子供のミミズ好きが高じて幼稚園からミミズをお持ち帰り、園用スモックを洗濯しようといつもの如くポッケに手を入れるとなんとも言えぬ感触が。これは私の驚きと衝撃でしたが実は私以上に子供がミミズの死に驚いてショックを受けていました。ただただ好きというミミズを自らの無知で死に至らしめたこときっかけに、生き物を飼育する方法を調べより生命に対する関心が育ったように感じています。この驚きというものは子供にとって負の驚きだったとも言えますがその経験から命とはというものを考えるきっかけになったと考えています。

その他にボディクリームを頭に塗りたくってシャンプーごっこ。これは見立て遊びの延長でしたが似たような液体でも泡が立つものとたたないものがあるやお湯で流してもボディクリームは落ちないし、シャンプーで洗い流さないと落ちない。よってシャンプーは最強の洗剤だと考えたようでした。

財布から福沢諭吉さんを取り出しハサミで諭吉さんを切り取る仕業は、人型を切りたかったという衝動に駆られたからで、セロテープで貼り付けても使用できなくなり銀行へ持って行くと新しい紙幣に変わり窓口の優しいお姉さんに出会える。

露出している肌全てに色とりどりのマジックで落書きをするとこの際だからと親に顔までマジックでいたずら描きをされた。

洗濯機の中にフィギュアを入れてスイッチオンすると一部塗料が剥がれて醜くなったなど思考することや新しい発見ができることを知ったという次の経験や思考に繋げることが重要です。一番子供が嫌がったのは上靴洗うよう指示すると湯船に汚い靴丸ごと入れて本人と靴の同時入浴。すると靴だけではなく浴槽を洗う羽目になり嫌なことが2倍になったなどパッと思い出すだけでもこれくらいトホホな驚き事件があります。その都度対応することは親の忍耐が必要ですが、子供に良質な刺激を与えるチャンスがあるのならみすみすその機会を逃すことはないでしょう。

2、自主的に驚きを獲得しに行け

子供自身が本や図鑑から初めて知る驚愕の事実に驚きながら「ねぇ、〇〇は〇〇なんだって。知ってた?」という場面はよくありました。子供は私が知らないという前提で話すので知っていることであっても知らないふりをし、何に驚いているのかを話させる事を心がけました。すると新しい事を入手するたびに話をするので毎回いろいろな知識の定着を促すことができます。驚きは興奮のスイッチを入れてくれ、知りたいという知的好奇心を育てながら夢中になり、一度覚えたことは決して忘れることなくものすごい勢いで学習効果が高くなります。この楽しい驚きは前頭前野を上手に働かせることにより意欲を増進させる質の高い脳への報酬となります。この自主的に学ぶ、自主的に調べる、自主的にとことん探求する、自主的に遊ぶことが脳を刺激することになります。どんなに机上でいろいろなことを記憶させようとしても興奮のスイッチが入らなければ学習効果はさほどえられません。たとえ全ての知識習得したとしても脳への働きかけの質は大きく異なるのです。





3、感嘆詞を取入れた子育てを

驚きには多くの感嘆詞を取り入れるチャンスがあります。その感嘆詞を発する状況も様々で子供自身の嬉しい驚きを単に表現するものもあれば、怖いよ不安だよという複雑な感情の入った感嘆詞もあり、また子供の行動で親が嬉しい気持ちを発するものもあれば、親の困惑や叱らなければならない感嘆詞も含まれます。私は皆さんに感嘆詞を多く取り入れる子育てをした方が良いという話をよくします。その感嘆詞を発する様子の中にはありとあらゆる学びが含まれます。感嘆詞の無い状況での生活では味わうことがない表情や感情豊かな学びが必ず存在します。そしてその感嘆詞を発する行動の中には最良の報酬が得られる驚きが存在するのは間違いないのです。それを自らの力で獲得しに行ける環境を作ってあげることが親としての役目だと考えます。その道を通ってきた親として言えることは当事者になると大変なことはありますが、過ぎ去ってみるとこの時間があったからこそ子供達の中には興奮のスイッチが形成され知的好奇心を刺激する良質な驚きの獲得に至ったと確信しています。以下に挙げた感嘆詞を参考にされて下さい。

「わぁー」「まぁー」「おーおー」「うゎっ」「おっと」「あらら」「キャァー」「あちゃー」「なんで?」「どうしたの?」「えっー」「ありえない」「本当に?」「すごーい」「すてき」「きれい」「言葉にならないよ」「感動した」「うれしい」「まさか」「嘘でしょ」「びっくりした」「驚いた」「心臓止まりそう」「勘弁してよ」「大変」「冗談でしょ」「まさか」「何してんの」と感嘆詞を中心とした驚きを表す言葉は私の思いつくだけでもこれくらいあります。



参考までに驚きを6つに大きく分けあります。ご自身のご家庭などでどのような驚きの発信がなされているかを判断してみて下さい。


1、一般的驚き

意外な出来事が起きた時の驚きとしての瞬間的な感情


2、仰天する驚き

普通では考えられないことが起きた時に使用し、一般的な状況よりも強めの驚愕ですごいことが起きた時に日本では『びっくり仰天する』という言い方をします。


3、驚嘆する

先の驚きよりも心が強く揺さぶられる場合に使用し、予想をはるかに上回る素晴らしいことが起きた場合に使用されることが多い。


4、驚きで圧倒する

突然の事態に平成を失った時や茫然として咄嗟に動くことができない、言葉が出ない状況です。人間が本当に驚いた時に出てくることが多い反応と言われています。


5、不安で動揺する驚き

良い意味で使われる驚きではなく危険を感じた時や恐怖、胸騒ぎ、警戒や心配などの意味を含んだ驚きを表します。この驚きは時に子供にトラウマを作ることも十分考えられるので注意が必要です。


6、ショックなどの激しい動揺を含む驚き

ネガティブさを持つ悪い驚きをした場合に使われる驚きを表します。

Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。