スナップ『手作りバレンタインデー』

最近は幼稚園生の男児でもバレンタインデーに本命のチョコレートをもらうのですね。レッスン時にそんなお話を耳にしながらふと娘が中学生の頃主人に作ったこともない力作のケーキを彼氏に焼いていたのを思い出しました。今日取り上げるお嬢さんたちもお父様に作ってあげることから本命のチョコレートを作る日が来るのかと思うと・・・心中お察し申し上げます。。。でもこれが子供の成長というもので愛情を多く注げば注ぐ程、お父さんに似た人を連れてくる者です。お嬢さんたちがお父様が好きで仕方がないのはお父様の愛情の形でもあります。それではお父様が旗振り役となったチョコレート作りを覗いてみましょう。

お嬢さんのお誕生日がバレンタインデーということで「当日に失敗しないよう予行練習をしよう」というお父様の発案とお嬢さんのチョコレート作りをしたいというお気持ちを汲んでご家族でお作りになったそうです。そしてお母様は沖縄では珍しいほどの寒さの中「今日だ!」と思い立ったが吉日ということで買い出しにお出かけになったのだとか。夫婦は一対の反射鏡という言葉がありますが、同じ方向を向いて互いを照らし合わせていると和合一致するというそうなので生徒さんのご家庭の円満の秘訣がここにあるのだと常々そう思っています。

また料理は科学とお話をなさるお父様先導でチョコレートの理科実験となったことでしょう。チョコレートの融解は17〜35℃で、気温20℃での扱いは保冷剤が必要になるので寒い日の実行はベストタイミングだったといえます。敢えて言うなら成功だけが学びではなく失敗からはより多くの思考が生まれるので、真夏日に行い手がベトベトになる経験も脳への刺激となるはずです。私が常々「失敗は宝物」と言っているのも、そして我が子に成功と失敗をセットで一つの事柄を実行させていたのも脳への刺激を与えるという考えがベースとなっています。お誕生日は成功の日、そして別日にハードルを上げた失敗想定の料理実験をなさるのもよかと思います。

グラシンカップに溶けたチョコレートを流し入れたり、チョコの上にアラザンやトッピングシュガーを飾りつけるのも指先のモータースキルを鍛えることになります。そして上のお子さんは「作っている間に手についたチョコレートが一番美味しいよね」とお話ししていたのだとか。「本当にそうだよね」と同調しておきます。その場にいない私がお嬢さんのぺろっと舐めた瞬間とその時に見せるであろう無垢な笑顔を容易に想像できることは、親御さんが無条件に愛情を注いできたことの結果ではないでしょうか。

下のお嬢さんは初めてみるアラザンがビーズに見えたようで「これ食べられるの?」と不思議そうにしていたのだとか。不思議なものが・・・という気付きは見聞き漏らさぬように両手でしっかりと受け止め、一緒に考えたり調べたり経験したりとその疑問に向き合ってもらえると言葉に対しての好奇心が満たされ、新たな言葉の獲得に繋がりセンスをも磨くことができるようになります。様々な経験を通して敢えて『 何?なぜ?どうして?』を引き出す仕掛けをするのもこれまた親御さんの楽しみになります。親御さんが楽しめたら必ずお子さんたちも影響を受けます。素敵な影響をどうぞ沢山お与えになってください。

お仕事柄大変お忙しく神経をお使いになっておられると思いますが、奥様のご主人に対する感謝の思いは溢れておられますし、お子さんはレッスンの終了後お父様のご帰宅を確認する発言をなさっておられることから、お父様が家族の中心におられることは第三者の私からみても間違いありません。これからも無条件の愛情と子育ての煩悩を発揮されることを期待しております。


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