提案『子供のいたずら No.2』
前回の2024年3月11日子育てサジェスチョン 『子供のいたずら No.1』に引き続き今回は子供が他者を巻き込んだいたずらについて記事を記してまいります。
他者を巻き込んだいたずらは大きく分けて5つあります。それぞれについてみていきましょう。
1、その場を盛り上げたい
その場を盛り上げたいという欲求に駆られる子供のタイプのいたずらは、他のいたずらとは少し方向性の違うもので誰もが率先して行えるものではありません。もともと持っている性格が深く関係し、誰かの注目を浴びて人を喜ばせたいという温かなサービス精神を持っていおり人が笑って楽しんでくれるよう自ら進んで行動します。クラスに一人このような子供がいると場が和んだり楽しい時間を共有することができアットホームな雰囲気作りができます。がその一方でおふざけと取られる行動を子供自身が空気を読んで終わらせるのには、思春期でなければ難しくその場を取り仕切る人がおふざけは終了ですよというアナウンスを下さなければ長いこと続いてしまいます。また終了を素直に受け止めてめることができなければかえって周りに迷惑をかけてしまいます。大人が関わり声かけをすることでおふざけの時間を終了させる必要があります。できればその時に子供に刺激を与えずに淡々と終了させやんわりとやめさせるようにしましょう。
2、自発的おふざけがエスカレートする
子供自身の中でおふざけを止めることができない子供もいます。友達に出すちょっかいも自発的なものでおふざけがエスカレートします。また公共の場所で興奮して走り回ることや集団生活の中で教師の指示に従わずふざけたりおどけたりするなどの行為は小さな頃からの躾と深く関係しています。子供自身が楽しくてやめられない行動はなるべく小さな頃に確りと強制しやっていいことなのかそうではないのかを教えておくことが必要です。躾に関わるこのおふざけは3歳までには確りと教え躾けておくことが必須だと考えます。
残念なことに親御さん自体がおふざをしたり、ルールを多少守らなくても良いと行動したり、人の容姿をなじるようなことやあだ名をつけるなどの行動を子供に示してしまうと子供はほぼその環境の中で育つので同じことをしてしまい幼稚園や学校で問題行動と指摘を受けることがあります。子供は良し悪しがわからないので環境因子でのおふざけのエスカレートは気を付けなければならない重要なことだと考えます。
3、人の反応が見たい
乳児から1歳児にかけてママやパパの髪の毛を引っ張ったり、顔を叩いたり、手を噛んだりしながらその反応を見て何度も楽しそうに行動をとる場合があります。これは乳児期で育てなければならない人との関わりを育てる発達やこうするとどうなるんだという思考の芽生えでもあります。この乳児期の重要な発達に於いての人の反応をみたり結果から物事を確かめていくことは決して困ったことではなく知恵の出現を喜んで良いものなのですが、それでもやめさせなければならない行動なのでなるべく癖にならないようにし、されても反応せず子供が興奮しないように導いていく必要があります。
乳児期に訪れる人の反応が見たいという発達に刺激を与えすぎてしまうと幼児期以降に人の反応が気になり行動を起こすようになってしまいます。乳児期の楽しそうないたずらやおふざけとは一線画さなければならないのが、この幼児期の人の反応を見たいがために様々ないたずらやおふざけを起こしていく行動です。その多くは人に迷惑をかけてしまうことや相手が嫌がったり時に相手をを傷けてしまうことがあり深刻な問題に繋がってしまうこともあるため子供と真剣に向き合い諭す必要があると同時に親として毅然と対応を求められる必要もあります。
4、集団的盛り上がり
昨今 SNSで飲食店での迷惑動画を上げる思春期以降の子供達や大人の行動が問題視されていますが、多くが仲間内での悪ふざけや悪ノリの様子を仲間内で共有した画像が映像流失したものです。幼児期の人の反応が見てみたいの延長線上に友人同士や仲間内でウケを狙った行動だと考えられますが、そもそも子供の頃に自分自身の行動が招く結果を教えられていなかったのかもしれません。想像することができるのであれば自制し非常識な行動を起こすことはなかったでしょう。また複数人でのいたずらやおふざけには予想以上に歯止めが効かないということが起きます。誰も止める人間がいなければその行為や行動はエスカレートする傾向にあることも考えておく必要があります。
迷惑行為が問題になれば甚大な迷惑がかかると同時に損害賠償などの経済的負担も負うことになるでしょうが、それ以上に迷惑行為を行なった子供達の人生にも影を落とすことになります。時代が大きく変わりこれまで以上に子供達の想像する機会を失っているためおふざけは度が過ぎると悪ふざけでは済まされない代償が大きいことを幼い頃から子供達に教え伝えるべきだと考えています。
5、親や大人の目を隠れて
大人や親の目を隠れて行ういたずらや悪ふざけは子供達の自立心から発生するものと親や大人を確かめる試し行動があります。子供の自立心からくるものはある程度思考力が働き出してから起きるものでやんちゃな子供の行動と関係していることが多く、非行や犯罪の種にならないように小学校中学年以降から注意しなければなりません。
その中でも親や大人を試し行動は年齢に関係なく子供の置かれた環境が深く関係しています。大人が困る行動を子供自身が起こしても自分自身を受け入れてくれるだろうか、愛してくれているのだろうかと試してくる行動です。大人が考えているような可愛いいたずらではなく行動自体は親や大人が困る行動です。子供人が自分を見て欲しい、かまって欲しい、愛して欲しいといった心理が働く行動です。子供にとっては一番メッセージとして出しやすく気づいて欲しいという一心で行っているのでその意図を確りと汲み取ることが重要になります。赤ちゃん返りが原因の場合には下のお子さんの手をお母様の見えないところで叩いたり抓ったりする話を耳にしたことがあります。結局は親の知るところになるのですが根本的原因が何かを突き止めて改善しない限りはエスカレートする傾向があります。
子供のいたずらは愛らしくもあれば困った行動もありそのいたずらやおふざけは何が原因で何を意味しているのかを確りと判断し対応することが必要だと考えます。よって次回2024年3月25日こ子育てサジェスチョン『子供のいたずらその対応 』として記事を記してまいります。そちらの併せてお読みください。
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