絵本『ぼくとおかあさん』
5月の第2日曜日は母の日ということで親子の掛け合いが楽しい1冊を取り上げます。
この作品はほのぼのとしたクマの親子の様子が描かれており、文章も会話が中心なのでひらがなを読めるお子さんなら是非自力で読んで親子のやり取りを楽しんで欲しいと思います。
私も30年近く前に子供が放った「ママだけずるい。おらも食べる」とクレヨンしんちゃんの口ぶりで料理の味見をしにすっ飛んできた思い出をこの絵本を読むたびに思い起こさせてくれます。
「おかあさん、ぼくが 好き?」「ええ、すきよー。」
「どうして。ぼくが すきなの?」
という言葉の掛け合いがそこはかとなく幸せな気分にしてくれます。このような言葉を子供から言われるお母様方も多いのではないでしょうか。
そして読み進めていくうちにコントのような物語で、日常の中にあるあると頷きたくなる場面もあれば、こんなにイタズラされたら叱っちゃうかもしれない・・・という親目線でも楽しめる作品です。
子供が「おかあさん、ぼくのことすき?」「わたしのことすき?」と確認してくる時間は大変短いものです。その短い時期に愛を確認してくる瞬間を濃密で温かな時間にできるようこの絵本に出会えることも必要だと感じます。
子グマに隠れて蜂蜜を舐めていたことが知られていた母グマのフリーズした表情が私にも思い当たることは冒頭でも記しましたが、皆さんにもそんな経験がおありでしょうか。子供は常に親を見ています・・・隠れて行動しても香りで知られるかもしれません。。。。
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