提案『線対象と七夕飾り』

七夕の楽しみ方については2022年7月4日『七夕を楽しむ』という記事を投稿したので、今回は七夕飾りに関することを学習面から紐解いていきます。

七夕飾りと言えば、みなさん一度は保育園・幼稚園や学童などで折り紙を折って飾りばさみを入れ作ったことがあると思います。私の子供時代は父が竹を切ってきて、兄弟と共に短冊に願い事を書き自由な発想で飾り作ったものです。そして現代は幼稚園や小学校、街のショッピングモールなどで願い事をさらさらと書いて結びつけることが行われ、七夕の時期を感じたり七夕を味わう方も多いでしょう。また七夕を毎年楽しんでいるご家族が今年メイクマンで竹の植木を買った話も耳にしました。それぞれのご家族のスタイルで七夕を楽しんでいただきたいと思います。

七夕という行事もそれぞれのご家庭で根付き始めていることを嬉しく思いますが、日本の伝統文化の中にも子供達の学習が多く佇んでいることを知ると単なる行事として片付けては勿体ない気がします。今回は七夕飾りに見受けられる小学校6年生の算数の線対象(点対象)に関する学習の土台作りを七夕行事の工作で取組んでほしいと考えます。

小学校6年生で学習する線対象(点対象)の土台作りは、幼児期の折り紙遊びの中にたくさん存在しているので実行すると遊びを通しての学習の土台を作ることに結びつきます。それでは今回は線対象の基本のみを以下の通りで行います。


1、2つ折り

基本線対象は先ずこの2つ折りからスタートしていきます。折り紙を半分に折り、片面に絵を描きその形を切り抜くと左右対称になっていることを確認していきます。また片面に自由に描いた形を開くとどのようになっているのかを想像しながら取組みます。




2、4つ折り(四角)

2つ折りをこなしたら4つ折りを行います。2つ折りよりも少しだけ難易度が上がりますが、どの部分ハサミを入れるかにより切り落とされる位置が異なるのでその基本をおえましょう。4つの基本を頭に入れたら後はハサミを自在に入れ様々な形の出来上がりを楽しむことをお勧めします。またこの取組みは回転図形や重ね図形にも使える力ですのでレッスンではこの基本の後に実行していくことになります。




3、4つ折り(三角)

四角の4つ折りに続き三角の四つ折りを実践していきます。基本は以下の写真の白線に沿ってハサミを入れるとどのような形になるのかを確認していきます。それができたら自由に切って形を作りましょう。




4、8つ折り以上

好きな折り方で様々な切り方を実験し、線対象になっているか否かを確認しながら進めます。線対象でないことを確認するのも学びの一環です。遊びと学習の両方を習得するということはそのものの裏表の両方を知っておくことも必要です。

下の写真は折り紙を円形にしてどのような模様を作ろうかとその場の思いつきでハサミを入れて楽しんだ作品です。それにはハサミを自在に操ることが求められますが、ある程度の曲線切りが行うことができれば楽しく取組むことが可能です




5、七夕飾りを作る

やはり七夕には七夕飾りを作りたいでしょうということで今回は網飾りを中心に簡単な飾りを取上げます。開くときには慎重に行なって下さい。ハサミをいれる回数が少なければ開きやすくはなりますが網の数が減るので多少物足りなさは感じるかもしれません。




6、天の川製作

最後は折り紙の切り落とした部分で天の川を作ります。黒の色画用紙と糊を準備して好き勝手に天の川をイメージし小さな折り紙の切れ端を貼り付けていけば良いだけの作品です。より華やかにしたい場合は金銀などの光沢のある折り紙を貼り付けてもいいでしょう。今回は穴あけパンチを使用し光沢のある円形を配置して輝きを表現してみました。

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