絵本『がまんのケーキ』

クリスマス直前の絵本はクリスマス関連と考えておりましたが、明日の提案記事を考えて子供達が議論と討論をすることができる絵本はないかと数冊思い浮かべると「あったあった」我が家のエピソードを交えてご紹介できる作品が・・・と言うことでかがくいひろし氏の作品『がまんのケーキ』を取り上げます。が、この作品取り上げるのは2度目です。今回は明日2024年12月23日の提案記事『議論と討論の重要性第2弾』に関連して選択しています。

大きなイチゴのホールケーキを前にもう我慢出来ないとこいたろうさん、がまんじゃがまんじゃというかめぞうさん、みんなで美味しい紅茶を飲みながらケーキを食そうと紅茶を買いに行ったけろこさんの登場する物語です。


かがくいひろし氏の作品の中では唯一と言ってもよいくらいに子供達へ物事を考えるメッセージ性の強い作品だと感じています。この作品を通して子供達が自由に自分の意見を述べたり、他者の意見に耳を貸して共に考えてみたり、相対する意見に対して自分の意見や思いを脇に置いて第三者的に考えてみたりする議論を展開することができる作品だと考えます。将来子供達が多くの人と接し対話や議論討論をすることができるように単なる読み聞かせではなく、このような学ばせ方ができる作品であると考えます。是非4歳以上にはこの作品を通してディスカッションを家族で友達で幼稚園や学校で取り上げてほしいと考えます。

さてここからは余談です。実は我が家で子供達が小学生だった頃家族だけでクリスマスパーティをする日、主人はこともあろうに家族団欒を差し置いて取引先との飲み会へ。早く切り上げて帰ってくるとの言葉を信じかめぞうさんの様に首を伸ばして待っておりましたが、待てど暮らせど凍てついた玄関ドアのノブが回ることはありませんでした。

怒りに震える私は意を決して「パパなんか、待たんでいい💢。食べちゃおう」というと、理性で育てた子供が「明日の朝にしよう。みんなで食べた方が美味しいよ」「美味しいものは取っておいた方がいいもんね。」と一晩冷蔵庫の中へ。がまんのケーキを読んでいて思い出したエピソードですが、この作品の中では種を越えた生き物達が目の前の誘惑に駆られながらも互いを思い合う気持ちに溢れているので、数十年前の私の行動が恥ずかしいものだったと改めて痛感した作品です。もし私の子育て中にこの作品に出会っていたらあんな発言はなかっただろうなぁと。いやいやあの発言があったからこそ子供の優しさと理性に気付けたのだとし、自らの子育てに肯定感を得て・・・でも引いて考えてみるとまだまだ至らぬ人間なのだと実感というところです。「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される 意地を通せば窮屈だ」を考えなければならぬようです。


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