提案『脳が効果的に学ぶのは失敗 No.3』

『脳が効果的に学ぶのは失敗』からと題してNo.1では《人間は失敗をし失敗を消去法しながら正解に辿り着くものであり、子供達が失敗を修正するのは理論的実践である》、そしてNo.2では《失敗にも質の良さがあり、最も効果的に脳が働くのは失敗をすることである。そしてその失敗でも同じ間違いをするのは残念な失敗であり、多様な失敗をすることは効果的な失敗である》ことを記しました。今回は成功を知った上で失敗をすることの良さと失敗する時期の是非について記してまいります。


1、失敗だけを知ることは好ましくない

失敗だけをしていると人間は心折れてしまうものです。幼い子供も同じように失敗ばかりすると挑戦することをしなくなります。幼い子供であっても失敗ばかりを繰り返すことは成功する見通しが立たないので嫌な思いをするのです。子供の行動を見ていると成功したことをひたすら繰り返す様子が多く見受けられます。その成功体験を自身に新たなことに挑戦し、どうにか成功させようと挑むようになりますが、子供の年齢が低ければ低いほど成功体験を積み重ねる必要があるため、できるだけお手本を示しじっくり見せてから成功の道筋を理解してもらい取り組ませましょう。小さな成功体験を多くつませる経験を通して成功をイメージできるように脳を育てた上で子供達は難しいことに挑むことができるのです。




2、成功を知った上での失敗を学ぶ

私たちには多くの先人が失敗を通し成功へ結びつけた道筋を作り、その成功や失敗とそのもありとあらゆるプロセスから多くの学習することができます。先人の通ってきたその学びを無駄にせずに自分自身の中に取り入れて前進することができるのが現代の我々です。先人の失敗や成功を知ることにより多くの術を糧に過度な不安や恐れを気にせずに失敗することを受け入れることができ、成功するために何度でもチャレンジすることができるだけでなく、更なる創意工夫し学ぶことができると考えます。つまり成功を知った上で失敗しないようにする学びをすることも重要なことであり、その見通しはチャレンジ精神を培うことに繋がるのです。特に先人の成功や失敗から多くのことを学ぶことができるので是非多くの偉人伝を読んでほしいと考えます。




3、失敗はなるべく低年齢で成功体験とセットに

乳幼児期や小学校中学年までの失敗という経験は比較的失敗という感覚を子供達が感じることは少なく、どちらかというと『できなかった』と捉えていると考えています。よって大人の解釈やものの見方で失敗と判断することは望ましいとは言えません。ではどのような判断をするべきなのかというと『できるようにする宝物』と捉えることが望ましいと考えます。

しかしながら現実のできなかったことは失敗となるケースが多いので失敗をすることも学びであると捉えることをが重要です。つまり失敗と成功の両方が子供の成長には必要不可欠で、子供自身が選択した先にある失敗と成功から観察したり思考したり実験を繰り返すなどして熟考に結びつけることを私は求めています。大人がお膳立てをした失敗と成功は子供たちが全身で受け取り理解し心に刻むことは希薄で、子供自身が選択をすることが質の良い学びだと子供達を観察して知り得たことでもあります。

また本当の意味での失敗を感じるのは小学校高学年以降だと考えています。特に進路を決定する中学・高校受験の失敗は子供にとり精神的に衝撃が大き過ぎる敗北感を感じます。できるだけ立ち直れないという失敗は避けた方が良いでしょう。また小学校6年生になり中学受験を見定めて塾に通うと時既に遅しを感じ挑む前に敗北感を感じることもあり、物心ついてからそのような敗北や挫折感を味わうことは心の育ちを考えても傷が残ります。もし受験をすることを想定しているならば早めに対応を取り前倒しの学習で乗り切ることをお勧めします。

しかしながら人生の長さから考えるとまだまだ子供の失敗というものはやり直しが可能として親御さんが子供の気持ちを切り替えてあげることが必要です。子供の成長には必ず失敗が必要ですが人生を左右する分岐点での失敗はリスクが伴うことも親として念頭に置きましょう。そして普段の小さなできないをできる自信に変えて成功体験とセットで成長させるようにお考えください。成功体験だけを重要視していると小さなできないや失敗でもポキッと心が折れてしまいます。より大きく成長するためには子供自身が選択できる環境を与え、その中で失敗を繰り返しその先に成功を見出させ心身脳を成長させることを最優先してください。




4、学習の失敗は基礎を学んでいる初期に集中すべきである

学習期においての失敗は学習の初期が好ましいと断言しておきます。また年齢を重ねてた場合であっても単元学習の初期に失敗とされる間違いやケアレスミスが出るならばそのタイミングが望ましいです。つまり基礎学習や単元学習の初期段階で間違いやケアレスミスを出さない叩き台を作り基本を抑えることが必要です。学習期の中期や終期での失敗は心が折れてしまい気力を失うだけではなく、思い描いた成果が得られないと学習習得とその成果に直接響くと考えられています。よって学習期の失敗という経験は初期が望ましく、初期の段階で基本をしっかりと習得させ応用や発展問題に取り組む次のステージに向かえるようにします。

例えば数字やひらがな文字を書くという初期学習で身につけることは、しっかりと書き順を覚える、止め・はね・はらい・ぬくなどを意識する、文字の形とバランスを取り書くことを身につける、丁寧に書くことの基本を学んでおかなければ、漢字学習でミスや間違いが多量に出るようになります。するとその都度注意を受けるようになるので書きたくないという感情が生まれます。それで漢字が嫌いになる子供や極端ですが国語が嫌いとなる可能性も生まれます。

つまり学習を楽しく順調にする第一歩は丁寧さを持って前向きに取組みながら、基本をしっかりと行い間違いやミスはこの初期段階で減らすべきなのです。

Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。