提案『入園前にすること〜乳児編〜』
4月から入園や入学という新たな門出を迎える生徒さんのために今回は乳児編、来週は幼児編、再来週は入園前の親御さんの確認事項という記事を予定しています。入園入学式までに後1ヶ月ほどですから最終確認及び最終調整に入られる手助けになればと思います。
1、生活リズムを整える
これまでゆったりとした日々を送っていた乳児が、朝から慌ただしい支度に追われ保育園で多くの時間を過ごすことになります。日中親御さんと離れて過ごすことにより生活環境が変化することから生活リズムもガラッと変わるという連鎖が生じるでしょう。
まずは早寝早起きの生活リズムを整えておきましょう。特に通園時間に合わせて起き身支度を整える練習を親御さんがシュミレーションした上で実行練習することをお勧めします。乳児は個々に生活リズムが異なるので臨機応変に対応することも念頭に入れ無理なく少しずつ生活リズムを整えるようにします。
2、朝の愚図りの改善策を見つける
朝の慌ただしさの中で親御さんが困ることの一つがお子さんの愚図りです。愚図る場合には先ず体調が悪くないか、お腹が空いていないか、オムツが濡れていないかを確認します。眠くて愚図る場合にはお子さん以外の準備を優先しお子さんには少し寝てもらいます。その他の準備ができた段階で起こさずに準備ができるのであれば準備し、起こさなくてはならない時でもなるべく声をかけず無言で着替えなどの支度をすることも愚図りを減を図ることができます。お腹が空いている場合は授乳やミルクを与える必要がありますし、オムツが濡れている場合は替えてあげます。しかしそれ以外の理由でどうしてこんなに愚図るのかと思う時があります。その愚図りに備えてお子さんが落ち着く方法を考えておきましょう。例えば乳児が泣き止む方法のまぁるい抱っこ(体内にいたときと同じように背中を丸める)を実践したり、好きなおもちゃを手にさせる、好きな音楽を聴かせるなどの方法を試みましょう。このような対処をする場合には事前に子供が好きなものや気持ちを切り替える方法にはどのようなものがあるのかを知っておく必要があります。
3、親から離れる練習と準備をしておく
いつも一緒という環境からいきなり親から引き離される経験をすると不安になり、毎朝通園する度に泣き出すということを繰り返すと親子で別れ際が辛くなります。入園前に親以外の人物に預けるという経験があれば親は必ず自分のもとに帰ってくるという学習ができます。初回の練習は親から親以外の人に抱かれ親が一瞬姿を消すという数秒から数十秒の経験をさせ、徐々に時間を延ばしていく練習をしておいた方がいいでしょう。
しかし練習を行ったとしても保育園という場所で親から話されることは月齢が低ければさほど問題はありませんが、人見知りをする月齢であればそれは正常な子供の発達なので泣くことが当たり前と理解しておく必要もあります。そして親が心しておかなければならないことは不安な気持ちを抱えて子供を預けないということです。私がお母様方にお伝えているのは保育士さんを信頼して預けてしまうという心の決断をするということ、つまり親の割り切りが重要です。親の不安は子供に必ず伝播します。よって伝播するなら「保育園で楽しく過ごしてね。ママもパパも仕事頑張ってくるからお迎えの時まで元気でね。」という気持ちが良いと考えます。
4、慣らし保育を活用する
昨今は入園までに何度かまたは何時でも何回でも保育園を訪れても構わないという考え方を打ち出す保育園も増えてきました。保育園の雰囲気を親子で確認できる機会があるようですから大いに活用し、入園までに先生とのコミュニケーションも取ることができるでしょう。何より親御さんが園の先生と話をしている場面を子供に見せてここは安全な場所で先生もいい人だと感じさせる機会です。つまり見慣れた場所、見慣れた先生やお友達という環境を視覚認知させておくということが、園生活に早く慣れる可能性を生み出し子供の順応性を育てることになります。
0コメント