絵本『そらまでとんでけ』
お子さんが小さい頃に手にしたご経験が多いであろういもとようこさんの絵はほのぼのとしてとても温かさが伝わる作品です。動物たちの子供が通う園で鯉のぼりを作ることになります。しかし三毛猫のみねこだけは子供の日は男の子のお祭りだと言って「つくらない」言い張ります。それぞれの動物の子供たちが思い思いの素敵な鯉のぼりを作るのを見ながらみねこはいいたい放題。とうとう他の動物の子供たちは起こり出します・・・
この作品の素敵で子供たちにしっかりと受け止めてほしい点は、自分自身の判断基準でその基準に合わないものや相手をしっかりと受け止めて多様性を認めることです。また鯉のぼりを自ら作ろうとしたみねこは上手く作れずにイライラとしてはさみを投げ舌打ちまでしてしまいます。ここをすんなり読んでおしまいでは勿体無い。感情コントロールもすることながら「もしあなたがみねこならどうする?」という投げかけをして絵本を深読みすることも3歳以降の子供達には実行してほしいと考えます。
そして読み終わった後に鯉のぼり制作をしてはいかがでしょうか。
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