スナップ『ママと乾杯』
今回取り上げるのは1歳にも満たない小さな生徒さんです。5歳の生徒さんのご希望で可愛いから是非ブログに登場させて欲しいという熱きリクエストに応えての掲載となります。
子供の習得能力は乳児期に対象物を固視すること、そして真似をすることがとても重要になります。まず習得すべきことは対象物をじっと見ることです。それがができると真似っこを促すための取り組みをしてもらいます。例えば「バイバイ」「おつむてんてん」「ばんざい」「いただきます」「ごちそうさま」かにさん歩きができるようになると音に合わせて体を揺らすなど真似っこの種まきをしてもらいます。乳児が真似してみようと思う行動に繋がるまでひたすら動作を見せていきます。この時に先の固視が活かされ乳児が少しずつ真似ができるようになります。
寛解の生徒さんはお母様がジーナ社のベビーキューブを手にして振る様子を見せると、生徒さんも真似をして積み木をふりふりします。この時にお母様が楽しそうに振ること生徒さんも振り笑顔でお互いが伝え合う真似を行いました。真似る楽しさを獲得することができるようになると後は色々な真似の習得を促します。真似ることの大きな要素はお母様が笑顔で真似させたい行動をすることです。真似せようと真顔で教えるのではなく、お母様が笑顔で行動することが重要なのです。生徒さんの次のステップは乾杯をした後に飲み真似を取り入れてみてはどうでしょうか。飲んだ後に美味しいとほっぺに人差し指を当ててみたり、飲み終えた瞬間に炭酸やビールを飲んだ後の「あぁ〜」を取り入れてみても可愛い姿をみることができるかもしれません。または積み木をそっとテーブルに置くの『そっと』という動作に結びつけてもいいかも知れませんね。
日本は戦後欧米の猿真似をしていると言われた時代がありましたが、その猿真似で他の国の戦後復興とは類を見ない高度な国の建て直しを図ってきたのです。それは現代にも功績を評価されウクライナの終戦後に日本が復興の後押しをすることがゼレンスキー大統領との間で56もの協力文書が既に交わされています。また松下幸之助が「日本人は模倣をしているのではなく、吸収し消化する民族である」と語っています。私は日本の国の始まりから現代に至る長き歴史の中でも日本人の真似る力の根底には、乳児期の真似っこの質の高さが息づいていたのではないかと考えています。それが見受けられるのが他国に類を見ないほどの手遊び歌や童歌の圧倒的数です。そうやって日本人は乳児から幼児、児童期と真似る力の質をあげ、就学に入ると書を通して真似る質を上げ、さまざまな伝統継承により日本人の真似る技術が向上していたのではないでしょうか。
しかし真似ることを一つできるようになって終わらせるのは大変勿体無いことです。私は常に今できることを何かに結びつけて次のステージに子供を進ませることを意識してきました。1つできたら終わりではなく、次に繋げ子供の真似の質を上げることを皆さんにも是非トライしてほしいと考えます。真似ることは習得能力にも深く関係してくるのは勿論ですが、我が子供らしさや我が家らしい真似っこの技の数を多く持たせることが子供の伸びるタイミングであり、ご両親が目を爛々と輝かせて子育てを謳歌できる時と確信しています。
来週の提案記事(2025年5月5日)は『親が目を輝かせるべき時』と題して記事配信を予定しています。そちらも覗いてみてください。
0コメント