提案『花を生ける 初級編』
先週の記事『花を生ける薦め』(記事はこちら)として記事を配信しましたが、今回は実際に1歳半から3歳ぐらいの子供たちを対象とした花を一輪から数輪花瓶に行ける取組みを取り上げます。
先ずは道具を揃えることからはじめます。写真はモンテッソーリの花を生けることや世話をするために必要なトレイセットです。
① ピッチャーは生ける前の花を入れと水切りボールと花瓶に水を注ぎ入れるときに使用します。花瓶に水入れを行う場合には扱う子供の年齢にもよりますがプラスチックでできた計量カップなどを使うことがおすすめです。
② 花入れは生ける前の花を一時的に入れておくためのものです。
③ ハサミは子供用のハサミでも十分使用できます。
④ ジョウゴは花瓶に水を注ぎ入れる時に使用するものです。 子供は思いの外花瓶に水をこぼしてしまうので使用することをお勧めします。
⑤ 水切りボールは茎を水の中に入れて挟みできるために使用するので、なるべく口の広いタイプのものをご準備ください。
⑥ スポンジは水をこぼした場合に吸水ようとして用いいます。よってトレイとセットしておくのがベストです。
⑦ 最後にトレイは上記の道具全てが入る大きさのものを準備し、トレイごと出し入れし花をいけたり水換え時に使用します。
では早速子供達が行う手順を確認していきます。
1、花を生ける準備をする
トレイをテーブルの上に置いて生けるであろう花を水の入った花入に入れます。
2、水切り用ボールに水を注ぐ
口の広い容器やボールを準備するのでジョウゴを使用する必要はありません。
3、花瓶を決めます
花瓶はなるべく透明に近いものを準備しいけたときに茎が見えるようなものをご準備ください。また花瓶でなくともデザートや飲み物、調味料などが入っていた容器などを活用してください。
4、花瓶に合わせて茎の長さを決める
花瓶に生ける花と花瓶を決めて、茎の長さを決めます。花瓶に対して茎の長さはある程度決まっていますが、できるだけ子供達には自分の感覚で生けてもらい茎が長いな、短いなと感じとってそこから行動を起こしてほしいと考えます。
5、茎の水切りをする
花の茎を斜めにして水の中で鋏を入れるので茎から空気が盛れる瞬間を見ることができる場合もあります。
6、花瓶に水を注ぐ
花瓶の口は比較的小さく窄まっているため水を注ぎ入れる場合にはジョウゴを使用します。そして水を溢さないように慎重に注ぐよう子供達に促しましょう。
7、花瓶の花をいける
水を注いだ花瓶に花を生けます。花を生けて茎が長いようであればまた水切りを行い長さを調整します。
8、花瓶の下に敷くドイリーを選ぶ
ドイリーとは卓上用の小さな敷物という意味です。17世紀の服地商人ドイリーという人物に由来するものです。よくコースターと間違われますがコースターの使用目的である水滴や汚れを防ぐものに対して、ドイリーはテーブルなどを装飾するものでレースや刺繍などの見た目の美しさを追求したものです。
9、花瓶をドイリーの上に載せて飾る
花を花瓶に生けたらドイリーを選び花瓶を乗せ飾り一通り花をいけることが終了します。
今回は1歳から3歳児が対象ですが1歳児は花瓶に花をさすだけにします。
2歳児は水の空け移しを好む年齢なのでピッチャーから水を注ぐことを楽しませ、一切りで茎が切れるようになれば茎を切って生けさせてあげましょう。
時にベランダで花を生けて楽しんでみてはいかがでしょうか
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