スナップ『重要なハンドリガード』

こちらの生徒さんは生後2週間目から通室され、原始反射への働きかけも生まれた直後からスタートし順調にお育ちになっています。今回は『ハンドリガード』を上手に行っているご様子を取り上げます。また簡単ですがハンドリガードの意味も解説してまいります。

乳児は生後3、4ヶ月になると自分の手をじっと見つめたり、口に持っていって舐めたり、時には手を口に入れることがあります。英語で regard は注視する、じっと見るという意味がありますから『手を見つめる行動』や『手の認識行動』とも言われます。

乳児は自分の手を「自らの体の一部」として認識し始めるハンドリガードは、自分の動きを確認して脳が視覚と触覚の協応動作を行い、五感への刺激を送る重要な発達運動です。

なぜこのハンドリガードが大事なのかということですが、この目に映る手は自分の手なんだと気づくことにより自己認識の始まりとなるからです。目で自分の手を見て、動かして、触って舐めて学ぶ手のコントロール力アップであり、神経や感覚、筋肉の発達が進んでいるから出る証拠でもあります。ハンドリガードがしっかりと出るということは順調な発達を迎えているということなのです。

生後間もない頃から3、4ヶ月の月齢の乳児をお持ちのお母様はどの様な働きかけをすれば良いのかということですが、まず1つ目は生まれた直後から起きている時間に僅かな時間でもいいのでお母様の指をしっかりと握らせることです。握るという原始反射への働きかけはかなり重要なものですので、ハンドリガードが出てくることを願いつつ行います。原始反射につきての関連記事はこちら

そしてオムツ替えや入浴直後に子供の体を触りスキンシップを図ることです。ボディイメージを持たせる声掛けをしながらお母様のアタッチメントで刺激を送ります。

最後に固視や追視を月齢に合った方法で行うことです。これはハンドリガード時の発達よりもその後の視覚認知に深く関係してくるので指示のもと行っていくことになります。

最後にハンドリガードが出てくるのをお母様が焦らず、そしてお子さんを急かす行動をせず、見守っておくことが重要になります。



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