提案『大きさを測る No.1長さ』

大きさの概念には長さ・広さ・かさ・エネルギー・情報量・明るさ・時間などの多くがありますが、子供達が学ぶ大きさには『長さ』『広さ=面積』『かさ=容積』『かさ=体積』『重さ』『時間』の単位学習があります。それぞれの大きさの単位学習を始めますよというアナウンスを親御さんに伝えるとご家庭ようによって対策が大きく異なります。あるご家庭の場合「家の中にはどのような長さを持つものがあるのか見つけよう」「身近な物の長さを測ってみよう」という遊びの延長線に学習を育もうとする対策もあれば、物差しの理論としてmm・cm・m・kmの単位学習を即行う学習に焦点を当てた促しなど大きく分けるとこの2タイプのアプローチ法があります。

これまでに幾度も子供の学びには実体験が重要であることを記しているので、ここに記さずとも私が推し進める方法がどれなのかお分かりだと思います。ということで今回は『長さ』の学習を行う前に経験値を上げ楽しさを獲得できる提案をして参ります。



1、手を使って測って実感させる

手で測るという言葉にもいくつか方法があります。例えば「大人の爪の長さは約1センチ」「親指から小指」「親指から人差し指」「親指から中指」「中指の先端から手首」「握り拳」などいろいろな計測方法があります。この指尺を子供自身がそれぞれ何cmあるのかを確認することは実体験です。我が子はヴァイオリンを行っていたので左右の指の長さが異なり、左手の指が長いということに面白さを感じていました。また「親指から人差し」を使えば尺取り虫の動きを楽しんだり、「親指から中指」で測る場合にはフレミングの法則みたいと指遊びをしていました。このような体験があれば算数の教科書に記されている「机の長さを手のひらで測ってみよう」ということをどの方法の指尺で行おうかと思考し、全部の方法で行長さを測り全ての長さは同じなのかなど実験ができます。そのような遊びは単なるものさしやメジャーなどを使用する方法よりも脳刺激が多くあり、学びと同時に思考も深めることができます。

また拳で測った場合に「拳分(こぶしぶん)」という非標準の単位表現を知ることにもなります。




2、体を使い測って実感

皆さんも一度は経験したことがあるでしょう方法と言えば歩幅を用いて行うものです。我が子が幼稚園の頃によく行っていたのは、「エレベーターを降りて家のドア前に着くまでには何歩なのか」いつもの歩く歩幅でや大股歩きで、幅跳びの要領で、そして靴の幅でという具合に思いつく幾つかのパターンで実行し長さを測りもしました。足で歩数を測るということも非標準の単位である『歩』を使用することになりますが、その非標準単位の一歩を測定した伊能忠敬は日本初の実測地図を作っています。そんな実体験から偉人の話に展開することもできます。また体全身を使い「深いプールに飛び込んで深さを図る」という遊びにヒヤヒヤしたこともありますが、安全を確保して実験的なことをするのも楽しかったようです。測る道具がなくとも自分自身の体を使ってものの長さを測ることもできる楽しみに目覚めてほしいと考えます。




3、自分の体でおおよその大きさを知る

自分の体の一部で身体の大きさを知ることができます。

例えば「手のひらの長さは顔の長さとほぼ同じ」「両手を広げた長さはその人物の身長とほぼ同じである」「手首から肘までの長さは足の大きさと同じである」というような身体の計測方法もあります。一度試してみると良いでしょう。

また内臓の大きさも指標的なものが出ています。心臓は拳の大きさほど、肝臓は 片手のひらと手首の幅を合わせた大きさ、胃は空腹時は拳くらいですが食後は両手を丸く合わせたくらいに大きくなり、腎臓は握り拳2つ分、脾臓は握り拳1つ分より少し大きく、小腸と大腸は伸ばした腕の長さと言われています。このような学びをするときなどは人体図などを用いて大きさと場所を確認した学びもすると良いでしょう。




4、長さを工夫してはかる

長さを測ることを存分に楽しむためには自分自身の体の部位を用いて測ることの他に、ものさしやメジャーを用いるのではなく身近にある物で長さを測ることも楽しさになります。例えば親や兄弟の帽子を被り頭位の大きさを比べることや紐を使用して大きな木の幹の周囲を測ることもできます。また自分自身の頭や胸囲を測るときに使用できるのが1枚の紙を細長く切り使用したり、市販の紙テープなども使用できます。我が子供はその辺に転がっている木の枝で木のムロの深さを図るということをしていました。特に男児は棒が好きですから木の枝や箒の柄などを振り回してどこまで届くかなど行っていることが多いので、そのような遊びの中で長さを測る経験を促してみてもいいかと思います。




5、ものさしやメジャーの使い方を学ぶ

ここまでいろいろな長さを実感することができたらここで長さの単位をアナウンスしていきます。ものさしやメジャーの数字の読み方や長さの標準単位(mm、cm、m)の理解に努めてもらいます。ものさしをしっかりと読めるようになれば身近なものの長さをものさしやメジャーを使用し計測経験をさせます。鉛筆や消しゴム、筆箱など身近なものの長さをものさしの目盛りの0(れい)の位置に物の端を合わせて測ります。ここからものの長さを理解する学習に入っていくことが望ましいと考えます。




6、実践活動で長さへの理解を深める

ここまでの取り組みを楽しくこなしてくれば「さぁ、いろいろな長さのものを探して測ってみよう」という実践活動を行います。学習ではないので正確に長さを測らなければならないということよりも感覚的に楽しさを味わいながら、縦、横、高さ、奥行きと普段測ることのない場所や物など思いつく限りいろいろなものを計ってみましょう。例えば棚に入るものの長さを計測して入れたり、高さが同じ本どうしまとめてみたり、棚の幅に合わせた引き出しを入れるなどの実践活動をすると整理術も共に磨くことができるでしょう。また実践活動は長さの測り間違えたり、測り損ねるなどの失敗も含めて楽しんで対応術も身につけることを促しても良いのではないでしょうか。15cm、30cm、メジャーなど道具を変えて測る練習もしてみましょう。お時間があれば単位換算の練習を。



7、単位をインプットし単位換算の学習を。

①〜④までの単位が小学校での長さの基本学習です。⑤〜⑧までは参考程度で構いませんが興味があれば覚えておくと役に立つこともあります。この単位の換算についてはしっかりと学習でおえることが必要になります。

① m(メートル) 1メートル

② km(キロメートル) 1,000メートル

③ cm(センチメートル) 1/100メートル

④ mm(ミリメートル) 1/1,000メートル

⑤ μm(マイクロメートル) 1/1,000,000メートル

⑥ nm(ナノメートル) 1/1,000,000,000メートル

⑦ inch(インチ) 約2.54cm(主に米国など)

⑧ ft(フィート) 約30.48cm(12インチ)










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