提案『大きさを測る No.4かさ(体積)』

容積の記事を先週記し(容積の記事はこちら)、今回は同じかさの取り組みである体積についての記事を記していきます。この体積学習は幼い頃からの遊びではなく、立体図形や大きな数の概念1000以上の数そして積み木学習を進めている段階で行います。個人差はありますが3歳以降が対象となります。



1、体積と容積の違いを理解する

「体積」と「容積」はどちらも「物の中の空間の大きさ」を表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。 体積は物体そのものが占めている空間の大きさのことをいい、個体・液体・気体のいずれにも使用できますが基本は固体と考える方向で体積を理解するまでは個体を強調して理解の促しを進めます。一方「容積」は容器などに入れることのできる量、つまり容器の中身に入れられる量として理解してもらいます。

体積:物そのものの大きさ(固体)、外から見たものの大きさ

容積:入れ物の中の空間の大きさ(液体や気体を入れる)、中に入られる量



2、立方体を理解する

体積の理解をするためにはまず立方体や直方体などの立体図形の大きさを理解することから始めます。その上で立方体の箱の中に小さな立方体がいくつ入るのかを体験させ、目に言える形で実際に「測ってみる」を経験をさせると記憶に残りやすく理解も早まります。



3、色々なものを入れて目で見る経験を

「どのくらい入るか」という体積のイメージを掴むために色々なものを使用して体積を測ります。例えば砂、砂糖、塩、小麦粉など入れる物を変えて入っている量を目で見る経験をさせて体積の実感を促します。



4、体積に触れながら実感する

小さい容器で砂など細かい物を小さな陽気で汲んで大きな容器に何杯分入るかを数えることで体積を数値化することができます。また積み木や立方体ブロックなどを箱や缶に並べ入れ、数量で体積を理解することができます。実際に手を動かして遊びながら体積を理解することを増やしましょう。


体積学習前の段階では必ずしも容器にピッタリと入るものでなければならないということではありません。入れるものの数量で体積の大きさも変化するという感覚遊びを促してほしいのです。



5、数の数値化を単位に置き換える

積み木や立方体ブロックを使って体積を数値化することができれば単位学習を進めます。

積み木や立方体を使って体積を数える取り組みを行います。一辺1cmのサイコロや積み木とそれらを入れる箱やケースを準備し、箱に1cmの立方体が何個入るかを実際に入れて数える取り組みを行い、「この箱の体積は立方体〇個分」と考えさせて「それは体積=〇cm³」と考えることに繋げていきます。



6、体積の公式を理解する

公式を使って体積を求める学びを行いますが、これもまた公式と体験の結びつけを行う必要があります。色々な形の箱を縦・横・高さを定規やメジャー で測り、実際に箱の縦・横・高さを測り公式「体積=縦×横×高さ」で計算して答えを出すことを理解していきます。

実物と答えを照らし合わせ cm³は1cmの立方体が何個入るかをイメージできているか確認し「なるほど、そういうことか」と納得できるようにします。つまり牛乳パック1000ml=1000cm³なるんだと身近なものと結びつける施工も行うようにします。

立方センチメートル(cm³) 1cm × 1cm × 1cm、立方メートル(m³) 1m × 1m × 1m

上記以外にも様々な図形の体積も進めていきます。

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