スナップ『原始反射の賜物』
生後間もない頃から働きかけていただいく原始反射は幾つかありますが、今回取り上げる歩き出しをして間もない1歳の生徒さんのような鉄棒の結果を出すためには、手掌把握反射、ギャラン反射、パビンスキー反射、プランター反射で刺激することが必要になります。原始反射は出産直後からわずか4〜6ヶ月の短い期間で消失するものが殆どなので、この期間に働きかけを実行しなければなりません。結果がすぐに出ないため中途半端な刺激で終わると今回のような生徒さんの結果は期待できません。目に見えないからこそ信じてやり続けることが必要となります。そして結果が出てくるのが1歳以降となるので、今実行中の親御さんは是非とも近い将来の我が子の成長を信じ行なってください。
原始反射への働きかけの凄さは私たち大人の想像をはるかに超え、目を見張るほどの成長を実感することになります。この経験をした親御さんは口々に予想もしない急成長に驚きを隠せないと同時に嬉しさのあまり「すごいね、本当にすごい」と本音が漏れます。この思いを味わえるのは働きかけを真摯に実行した親御さんだけで、その親御さんの努力に対して子供は必ず喜びを返してくれます。そして一度獲得した原始反射の刺激はシナプス同士が結びつくようにわずかな働きかけでもあらゆる能力に波及していきます。もし世の中に魔法があるとしたらこの原始反射への働きかけこそが誰もが手に入れる魔法かもしれません。
それでは生徒さんの動作の中で原始反射の働きかけで習得したことを確認していきましょう。
お母様の身長よりも高い鉄棒にぶら下がり喜んでいる下の写真の様子は、鉄棒がもたらす高さの恐怖もなく、自分自身の重みに耐えるだけの手指や腕の力の獲得、そして原始反射を十分に満たした子供達だけが放つ特有の達成感や楽しさから滲み出る笑顔が写真には詰まっています。
原始反射に働きかけが少ない子供は大抵怖さや重みに耐えかねる苦しい表情が見受けられます。ですから是非とも新生児の頃から原始反射に働きかけを行い、無条件の楽しさや喜びそして笑顔の獲得を促してほしいと考えます。
また小さな笑顔の溢れるこちらの生徒さんに原始反射がもたらしたものはこの鉄棒だけではありません。手掌把握反射によってさまざまな力を獲得している様子があらゆる場面でポコポコと見え始めています。その成長の促しと鉄棒の第2ステージの懸垂スタイルの獲得へと移行してほしいと考えます。詳細はレッスンで皆さんにお伝えします。
0コメント