絵本『とうさんはタツノオトシゴ』

エリック・カール氏の作品といえば、色紙を自分でペイントしそれを切り貼りして作るコラージュが代表的です。また色彩の美しさとリズミカルな物語の展開が子供達の目を惹きつけ心を掴んでいます。実際のタツノオトシゴは作品のような派手な多くの色を持つ生物ではありませんが、周りの環境に色を合わせ擬態を行う隠れん坊が上手な魚です。「えっ!さ・か・な!」と思われるかもしれませんがウロコを持たない、そして泳ぎが苦手な魚の仲間なのです。本当に不思議なタツノオトシゴが作品ではどのような姿を見せてくれるのでしょう。少しだけ理科てえ易知識を入れ、好奇心を掻き立てた上で読んでくださるとさらに興味が湧くかもしれません。

エリック・カール氏の作品は幼児にわかりやすいシンプルなストーリーであることが、どの作品も共通し成長・変化・発見といったテーマが多く、生きものや自然への優しく温かみのある眼差しが溢れ出ています。今回はページに仕掛けを取り入れながら魚達のお父さん子育てを興味を抱きながら読み進めることができるでしょう。

エリック・カール氏の作品はどれも普遍的で温かいメッセージが込められており、努力、成長、自己肯定、世界の広さなど、子供達の心に寄り添うテーマが描かれており、今回は明日の提案記事『SDGs5項 ジェンダー平等を実現しよう』の前段作品として選んでいます。昨今は少数ながら同性同士の結婚や子育てを行なっている方々もおられます。子供の成長でお父さんとお母さんというこれまでの両親構成以外にも、お父さんとお父さん、お母さんとお母さんの両親を持つ子供達も存在します。そのような子供達が差別を受けることなく、そしてさまざまな多様性にも応えることができる子供達の思考の幅を広げておいてほしいと考えます。

是非とも明日の提案記事もお読みください。


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