提案『発想力を引き出すNo.1 幼児編』

冒頭で申し上げておきましょう。幼児期の発想力の源は『面白がる力』です。がしかし幼児期から面白がる力を育てるよりも、真っさらな状態である乳児期から面白がる経験をさせることが大きな成長を遂げることは明らかです。乳児から幼児期にかけての数年で色々なことを面白がることが重要で、それは成功につながるものだけではなく、失敗や困難なことさえも面白がる経験をさせることが豊かさを身につけることになります。

幼児期は面白がる力を育てる時期なので、親も周りの大人も子供と一緒に楽しむくらいが丁度良いということになります。発想力豊かに楽しんで遊んでいる子供達の背後には、必ずと言って良いほど子供以上に物事を楽しむ親御さんの存在があります。子供にだけ発想豊かに楽しく遊べそして学べと言ってもどうして面白ガレば良いのかわからないものです。つまり子供にとってお手本が有るのと無いのとでは大違いで、身近な親や周りの大人が手本になることで子供はスムーズに物事を面白がるという領域に入ることがきます。

では発想力を引き出す『面白がる力』を親はどのように子供達に働きかけるべきかを哲学的観念から述べ、次回により具体的な実践方法についてアナウンスを行います。引き続きこれらの記事を面白がってお読みください。


1. あらゆる出来事に興味を見出す

「面白がる」とは、何か興味深いことや愉快なこと、そして珍しいと感じること楽しむことを意味し指しますが、私が子供の教育で面白がることは上記のことばかりではなく、退屈だと感じることや難しいと感じること、そして不都合な出来事にさえも「これはどういうことだろう」と関心を向けられる状態であることに大きな学びがあると考えます。

例えば子供達の中には、できなかったことや失敗したときに「最悪だ」と肩お落とす子もいれば、感情が爆発してしまう子もいます。しかしこのような時にこそ私は感情を整理して望み、楽しむことができたら、新たな扉が開く絶好の機会が訪れると考えています。「なぜこうなったのだろう?」「この経験はどんな意味を持つだろう?」「自分はどうすべきだろう?」と探究の対象に目線を向けることになり、そこに面白がる姿勢があればこれまでの自分自身の考え方や物事に向き合う姿勢が生まれます。そして困難に立ち向かう心情や姿勢がさらに一段上がることができます。そのことがこれからの人生を進んでいく上で大きな力になることは間違いありません。


働きかけ

「子供ができないこと」や「失敗したこと」を前にして、無理にポジティブになろうとする必要はありません。なぜなら子供ができそうにないことを心配したり、失敗して落ち込んだりするのは自然な成長の反応です。その上で「この出来事から何が見えてくるだろう」という好奇心を少し加えてあげると、嘆きだけで終わることはなくなります。面白がるとは出来事を良し悪いで判断する前に、先ず「観察し理解しようとする姿勢」が大切なんだということを伝え続け、行動を起こすヒントを与えたり、一歩踏み出せない子供には行動で示してあげたりと親がサポートすることです。




2. 世界そのものを面白がること

幼児期になると特定の関心や興味のあることや遊びだけに関心が行きがちですが、能力の高い子供達の多くが様々なものの存在に気づく傾向があります。存在とは対象となるものが「なぜあるのか」という問いのように考えます。こう記すと崇高な考え方である「なぜ私は私なのか」などという哲学的ものの考え方のように思いますがそうではなく、子供は「なぜ太陽と月が代わりばんこで出てくるのか?」「なぜ宇宙の中の地球に住んでいるのか」「なぜ恐竜がいなくなってしまったのか」という子供の「不思議だぁ」というシンプルな考えから起因しています。また自然現象を単なる背景として見ておらず、「なぜ雲はあの形になるの?どうして形をころころと形を変えるの?」「なぜ植物は光の方向へ伸びるの?」「なぜ生き物は多様な形をしているの?」「なぜ季節は順番を変えずに訪れるの?」など散歩中に目に映る木や空さえ観察対象になります。またそれは人にも向けられ人間の行動や感情をも不思議なものとして捉えたりします。やがてその観察は社会そのものにも尽きない関心を持つことになります。しかしこの力は全ての子供に備わる『不思議だなと面白がる力』に刺激を与えれば、確実に芽を出してくれるのです。

働きかけ

残念ながら上記のようなことを多くの子供が感じたり考えているわけではありません。例えば同じ雨の日でも「雨か、外に遊びに行けないなぁ、嫌だな」で終わる子もいれば、「雨の匂いはなぜするのだろう」「雨の振り方はどうして違うのだろう?」「他の友達は雨の日にどんな気分になるのだろう。」「植物には恵みだな。でも大雨で避難する人もいるんだな」「雨はどこからきてどこに帰るんだろう?」などと日常の生活の中で次々に関心が広がる子供にするには、知識をたくさん教えることや答えを与えるではなく「一緒に不思議がること」が重要です。この考え方が世界そのものを面白がることになります。

皆さんは「〜って不思議だね?」とどのくらい呟いておられるでしょう。またお子さんの「どうして〜なんだろう?」という発言を耳にされたことはどのくらいおありになるでしょう?今一度日常の中で「一緒に不思議がること」の種を蒔いてみてはいかがでしょうか。




3. 自分自身をも面白がること

子供自身が自分自身のことを面白がるということは少し高度な心の使い方です。が子供でも程度の差はあれ自分自身を俯瞰して面白がることを育てることができます。

そのポイントは自分の感情や行動を完全に一体化するのではなく、自分を観察するもう一人の自分を持つことです。私はこの捉え方ができれば腑に落ちないことや困難に直面した時にこそ発動できる心の強さや前向きな姿勢、人生を切り開く力が持てると確信しています。幼児にこんな高度なことができるのかと疑心暗鬼になられる方もおいででしょうが、子供も大人と同じ感情を持っているのですから子供の行動や成長を見ていれば、できることを肌で感じることができるでしょう。

例えば、兄弟や友達が褒められたら気持ちがモヤモヤし、嫉妬してしまい自分は褒められるのに値するのかと確認をする子供は案外多いものです。しかし幼児が「嫉妬するなんて悪いことだ」と子供自身が思うことはありません。がしかし、周りの大人が「嫉妬しないの」とその子供に伝えた場合には「このような感情は嫉妬といい、悪いことだ」思ってしまいます。もしそこで自分自身を俯瞰し面白がる視点を持てたなら「あれ?、自分は嫉妬しているな」「どうしてだろう?」「本当は自分も認められたかったのかな」と考えることができます。そして感情を善悪で裁く前に自分自身の感情に気付き面白がることができるのです。

また毎回忘れ物をする子供ががいたとするならば、「また忘れ物をした。ダメだ」と自分を責めるだけならば面白がることはできません。面白がることを俯瞰することができれば、「昨日の夜、準備をしないのがこの結果を招いている」「自分は朝急ぐと忘れ物が増える」でも「前日に準備した日は忘れない自分がいる」と気づけば、失敗から自分の特徴を発見することができます。また「その原因が分かっていても行動ができないんだよな」と矛盾した自分も観察することもできます。よって人間は矛盾だらけだと成長と共に感じるでしょう。つまり自分を面白がる子供は、「人間って不思議だな」「自分の中にいろんな気持ちがある」と感じることができるようになります。「自分を観察する力」を育てることは、失敗したときに自分は失敗したと考えられても、自分は失敗そのものではないと自分自身を卑下する子供にはなりにくいものです。様々な感情がある場合にも自分自身の中には怒りや悲しみではなく、色々な感情があるとのだと理解できるようになります。

子供達の中に育てて欲しいのは「なぜ自分はこんなことを考えるのだろう?」「なぜ今こんな気持ちなのだろう?」「自分という人間はなかなか興味深いな」と観察や俯瞰できるようになり、自分を知るための材料を獲得できることです。そうなると人生の出来事の多くが「評価されるもの」から「発見するもの」へと変わるため、より豊かな人生が回っていくと私は考えています。


働きかけ

幼児の「自分を面白がる」の完成形は、「ぼく、負けると怒っちゃうんだ」「わたし、最初は怖かったけど、やってみたら大丈夫だった」「おなかすくと機嫌悪くなるんだ」と感情を言えるようになることです。これは大人から見ると何気ない言葉ですが、実は「自分という人間にはこういう特徴がある」と気づき始めている状態です。幼児期に育てたいのは「自分を分析する能力」そのものよりも、自分の感情や失敗を怖がらずに観察できる習慣です。その習慣が育つと、成長したときに「どうして自分はこんな気持ちなんだろう」「この失敗から何が分かるだろう」と自然に考えられる土台になります。そのように形作られるまでに『感情を実況してあげる』『行動を評価ではなく観察する』ことに軸足を置かせる。そして『なんでだろうね」を一緒に楽しみ、『親自身が自分を面白がる様子を見せる』、『気持ちの変化に気づかせることです。




4、まずは否定しない空気

面白がる経験をたくさんした子供たちは、いよいよ面白い発想を発動してきます。しかしその発想も最初から人を虜にするものではありません。子供の最初の発想というものは歪で不完全でなんなら的を外しているものばjかりです。親御さんならその場面に多く出くわす経験をなさっているでしょう。その時に皆さんはどのようにお子さんに声を掛けておられるでしょう。素直に話を聞いて受け入れているでしょうか?それとも子供と面白がって会話を進めているでしょうか?。もし子供に否定的言葉をかけているとしたら、それは大きな間違いです。人は他者から否定的なことを言われてしまうと、その発言にとらわれてしまい思い切り行動を起こす事ができなくなってしまいます。その経験から「変なことを言ったらどう思われるか」「人はそれをどう評価するか」を気にしてしまいます。するとそのように考えた瞬間に発想が止まってしまうのです。よって少し違和感を覚えても最初の段階では評価を保留し、「それ面白いね、もう少し教えて」「どう考えたの?」などとその対象を広げる姿勢が効果的です。つまり発想力を発動したばかりの頃は、誰しも初心者でぎこちないものや考え方が出てきたり、発想豊かとは程遠いようなものが出来上がってしまいます。ここで重要なことは、思いついたことを表現する機会を増やし経験を積み重ねさせることです。その経験を増やせば徐々にその発想力を駆使しクオリティの高いものに仕上がるのです。

つまり『発想の量』が『良質な発想』に変化していくのです。私たち親や周りの大人たちは最初から質を求めないという事が発想力を伸ばすコツなのです。


働きかけ

子供の失敗を失敗として判断するのではなく、まずは受け入れて面白がる言葉掛けや環境設定が必要です。子供の発想は素晴らしい科学変化を起こします。大人が失敗と思っても、そもそも失敗ではな苦輝く原石だったりします。そのことを踏まえた上で子供の発想を親は受け入れて、共に面白がるこれこそが『良質な発想』を引き出してくれる黄金の方法です。

今回は親御さん向けに少々哲学的観念から記事を記しました。次回はより具体的な働きかけを記してまいります。

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