おもちゃ『ドラム玉落とし』

イタリア・ピサの斜塔を

思い起こさせる美しさを持つ

ドイツ・ニック社のおもちゃ

『ドラム玉落とし』

カラカラと音をたて

追いかけっこをしている様な

軽快な動きに魅了され購入

初見は砂時計の原理だと

思っていましたが不思議と

子が手にすると面白い連想が

頭を過ぎりはじめました。

そのことについては後半で。

ラトルの一種でありますが

教室お勧めの小さなラトルを

幾つか使用した後に

この玉落としを使用します。

4~5ヶ月頃に目の前にし

玉の音と動きを楽しみます。

お座りができるようになれば

策を確りと握り動かし振り

両手や片手の動かし方

バランスの取り方

玉を取出そうとする

指先の微細運動も

遊びながら獲得できます。

安全性にも配慮され

玉が出てくることは無く

誤飲の心配もありません。

這い出すとドラムを横にし

床の上を転がし目で追い

体を動かし追いかけ

手と耳、身体の供応動作を

組入れることができる名品。

お母様方にお話しするのが

『子の動きをよく見て

輝きの瞬間を見逃さないで』

このことを実践していると

子の動きを通して

私たち親が磨きを掛ける

瞬間が訪れます。

子がドラムを斜めにした瞬間

目に飛び込んできたのは

イタリア・ピザの斜塔を

連想させる傾き。

ガリレオ・ガリレイが

鉄球を落下させ

『落下の法則』照明した場所

そんなことを想像していると

ガリレオの父が音楽家で

リュート奏者であったのを

思い出したのです。

子供の遊ぶ脇で

リュートとドラムの玉音を

密かに共鳴させ

天文的な世界を想像し

至福な時間に満足したもの。

数年後

子とガリレオの人生を調べ

幽閉された事実を知り

改めてリュート曲を聴くと

物悲しさが心に残り

今その思いを胸に

ドラム玉落としを動すと

哀愁さえも醸し出して

聴こえてくる・・・

おもちゃは時に

その人の心に沿う事ができる

大人の宝物でもあるのです。



Baby教室シオ

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