おもちゃ『乗り物どんな音がする?』

乳児は擬音、擬声語が大好きです。よく赤ちゃん言葉と混同され使用しない方もおられますが、教室では率先してインプットをしています。

ただしインプットは、これまでの経験上から習得に効果的な順序に則って進めます。

今回のおもちゃは、ある程度言葉のインプットを進めた後の取組として使用するものです。

男の子は乗り物が大好きです。なぜかと問われると理由は2つあると考えます。

一つ目の理由は、男の子が動くものや大きなものに対して反応が強いのは、狩猟民族であった頃の本能的名残りではないかということ。

二つ目は、妊娠8週目で胎児は性分化が起こり、男の胎児には男性ホルモンが多量に分泌されるようになること、また女子であっても男性ホルモンを多く受取っている子は動くものや大きなものに対して反応が強いことが研究から明らかとなっています。

三つめは、周りの大人が男の子だから好きであろうと判断し、乗り物に関する情報を与えてしまうという環境からくるものだと考えます。

この3つの複合的影響を受け、1歳半頃から急激に乗り物好きなるのです。

できる限りこの年齢になるまでに、乗りもの以外の言語を習得することをお勧めします。


カードを観ながら擬音を習得した後に、できるだけおもちゃを動かしながら擬音を発し遊んでもらいます。

自動車ならエンジンをかけるブルン、発進のブーン、アクセルを踏んで速度を上げてブォーン、クラクションを鳴らしてブッブー、プップといろいろな状態を表現します。


生徒さんの中に毎週末、飛行機を見に行くお子さんがいます。

何が楽しいの?と聞くと、「おおきいのに、そらとぶんだよ。」「うごかしてみたいよ。」と答えが返ってきました。

やはり、大きくて動くものに相当な憧れを持っていると実感しました。


コロナ禍以前、若狭・那覇港のクルーズターミナルには、大型客船が停泊しその大きさに圧倒されたことがあります。

クルーズ船の優雅な船旅は性に合わないと思い一度も乗船した事はありませんが、今から考えると船の汽笛を聞きながら悠々と出港していく経験もしておけば良かったと思います。



街中で見掛ける乗りものはたくさんありますが、1歳過ぎに消防自動車や救急車などの音に反応できるかどうか、これも聴覚の取組として重要視しています。

音を知るということは言語習得の大元になるものです。


飛行機とヘリコプターの擬音の違いに気づくことは、音を聞かせるチャンスがあれば納得して発語しますが、教えられると案外直ぐに忘れてしまいします。

百聞は一見にしかずということがよく分かる乗りものです。

何事も経験が大切で、経験はその子の中に必ず獲得するものがあります。コロナ終息後に是非多くの経験をさせましょう。

Baby教室シオ

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