おもちゃ『シロフォン付玉の塔』

発売されて60年余り、不動の人気を集めるドイツ・ベック社のクーゲルバーン。

木のスロープの先には『G  F  E  D  C』と刻字された鉄琴5枚。

ドイツ語で『ゲー、エフ、エー、デー、ツェー』と読み、ソ、ファ、ミ、レ、ドの音階を表しています。

ヴァイオリンを習う子達がこのおもちゃで遊んでいる時、「A線(ラ)がないね」「ほんと、どこにあるんだろう」と頭を突き合せ、玉を転がし聴き耳を立ていました。

あれから20年堅牢なおもちゃは今も美しい音色を奏でて、生徒さんを楽しませています。

このおもちゃの最大の魅力は2つ。

木のスロープを「コロコロ、カタン、コロコロ、カタン、コロコロ、ソファミレド』玉が鉄琴部分を通過すると、ハッとする様な美しい音色を奏でます。

また緩やかな木のスロープを玉が左右に転がる面白さがあり、そのは早すぎず遅すぎず目で追う楽しさがあります。


くすんだ玉色は経年劣化していますが、元々そんなに派手な色はしていませんし凹凸がある場合もあります。ただその凹凸も音色に変化をもたらすので変化を感じることができます。

万が一子が誤飲しても体内で溶けずそのまま排泄でき、色も自然素材の塗料で安全に拘っています。がしかし誤飲には注意が必要です。

また小さな玉は遊んでいるうちに1こ、2こと脚が生えたかの如く姿を消してしまいますが、別売で追加することができます。

小さな玉を摘んで扱うということは、目と手の共応動作がとても重要になります。

乳児期からの手先の器用さの積み重ねの中でも生後9ヶ月以降の『ものを摘む』という微細動の動きが脳に刺激を与え、同時に摘んだものを投入口に入れるという距離認知も重要な発達の促しになります。このおもちゃはその2つが促されることになります。

また玉を色分けをしたり、数の取組みとしても活用できるおもちゃでもあります。


玉の投入口はわずか1.5cmほどの小さなもの。1つずつしか入れることができません。

しかし遊んでいるうちに、手一杯に握り締めた玉を投入口に入れ込もうとするのが子供達します。

すると投入できた玉、入らずに落ちるもの、スロープの淵に当たり転がりながら部屋の至る所に散りばるなど玉がいろいろな表情を見せ始めます。子供達はその実験を大いに楽しみます。

玉を手にして遊んでいると大きさの異なるものがあることに気付きます。

すると強引に投入口に玉を入れようとしたり、使えない玉だと放り出したり、どう使うのか考える、シロフォンに当て楽しむなど、その子の個性が遊びの中で顔を覗かせます。

十人十色の生徒さんを見ていると動考えているのかと興味湧き上がる瞬間です。


生後2ヶ月から通うお子さんはメルヘンラトルの音色を聴き視覚のトレーニングをしていますが、その音色を知っている子達のこのおもちゃに対する反応は格段に違います。

特に妊娠中からお腹の前でメルヘンラトルの音色を聴いた子はその傾向が強く、絶対音感を持っている傾向があります。

多くの子は玉の音色をどんどん投入して楽しみますが、絶対音感を持つ彼ら彼女らは玉一つ一つの音の違いが分かります。

この小さな違いに気づくことは音を捉える力と注意力が関係しています。全ての音に敏感な乳児期に質の高い音を聞かせる経験は、何ものにも変えがたいものがあり、このおもちゃを使用するときに培った耳の良さが発揮されることになります。

小さな音、美しい音に耳を澄ます経験は心の安定を図ります。是非ともこのおもちゃを使用し美しい音色で癒されて欲しいものです。


鉄琴の奏でる音階を一度耳にすると、もう一度聞きたくなるため何度も繰返し玉を投入します。楽しくて仕方がなく目に入ると思わず手が出てしまう朱雀の一品。

世代を超えて使用できる素敵なおもちゃです。

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