おもちゃ『おやつの時間ですよ』

おやつの定義は1日3食の食事で不足する栄養の補いです。成長期の子供は大量のエネルギーを必要とするため、三度の食事に支障が出ないようにしましょう。

一昔前は小さなおにぎり・焼き芋・蒸かし芋・果物などでしたが、昨今はチョコレート・ケーキ・プリン・アイスクリーム・ドーナツなど甘いものをよく召し上がる傾向があるように感じています。

毎日甘いおやつだと習慣化してしまうので時には素朴な味のものを食させ、お菓子のおもちゃで存分に想像して遊ぶという方法を取り入れてはどうでしょうか。

個人的な話をすると卵アレルギーがあった子にためにおやつは手作りをしてきました。すると砂糖の量も調整できますし、食べたいものをリクエストしてもらい作るので母としても挑戦も沢山経験しました。図書館でレシピ本を借りて親子で見ながら楽しんだものです。

日本人の子育ては同調を避けて通ることはできません。お友達と同じものを食べたいのに食べることができないことは、心が満たないのではないかと考え実践した遊びは幼稚園に上がっても続きましたが、お友達を羨むこともなく乗り切ることができました。

マイナスを感じるだけで終わること、プラスに捉えて行動すること、はたまたありのままを受入れるだけで十分な子それぞれです。我が子を見て判断し対応することが望ましいでしょう。

このようなおままごとを通してお茶をするマナーを学ぶこともできます。

例えば紅茶といえばイギリス、フランスはエスプレッソのコーヒー文化。でもフランスはイギリスより早く紅茶が伝わっていました。しかしイギリスの茶葉独占で値がつり上がりフランスで紅茶が廃れてしまった背景があり、そんな話も4歳以降なら楽しんで聞いてくれます。ルピシアに行ってフランスの方々が好むフレーバーな甘めの紅茶を探してみたり、その空き缶を使用して香りを楽しんだりしながら、マカロンおもちゃでままごともしました。

お菓子だけに視点を置かず、紅茶やコーヒーの歴史を知ることも未来への投資です。成人した我が子はコーヒーを未だ味わいませんが、その香りを楽しんでいます。そんな中途半端な嗜好をしていますがそれも一つの楽しみ方なのかと思います。


クッキーを一緒に作ったり、型抜きを楽しんだりとままごとから実際のスイーツ作りに移行できたことは思い出もさることながら、味覚や触覚、嗅覚など様々な刺激や出来上がるまでのわくわく感などに繋がったことは大きな収穫だったと感じています。ものを作り出す力は失敗しながら臨機応変に対応する力や子なりの研究も育ててくれます。単に食べて美味しいだけを追求するよりも遥かに学びが多き実践です。時間のある幼稚園時期に是非行ってほしいと思います。


チョコレートは甘いものとは真逆の貧しさが浮き彫りになる社会的学習ができるものですが、本で見たマリー・アントワネットが作らせた『ピストル』を探し、歴史上の人物の愛した味を食し、そこからフランス革命まで掘り下げ遂にパン屋のポンパドールでポンパドール夫人の肖像を見つけて子が立ち尽くたことがあります。子の中で化学反応が起きていることを心から喜んだものです。

あらゆる視点で1つのものを掘り下げ考え、枝葉を広げることは子が成長していく上では必要だと考えます。


全てを完璧にせずともビスケットで手抜きスイーツも子と共に作ることができます。ビスケットを牛乳に浸して層を重ねて一晩寝かすと甘さ控えめのしっとりケーキになったり・・・時に力を抜いてできることから始めることも子育てを上手に行う賢い方法です。


思い出はままごとから生まれたり、スイーツ作りができたり、文化や歴史へと繋げることもできます。遊びの中から豊かさを導き出すことは視点を変えればいくらでも可能です。

みなさんはどのような豊かさ子に手渡しするのでしょうか・・・


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