提案『空間認知の敏感期』

今回は4歳~6歳までの空間認識力の敏感期についての内容です。

空間認識力(空間認知)とはものの位置や方向、形状や大きさ、位置、物と物との間隔などをいち早く正確に判断し認知する力のこと、そして目の前にないものや平面的なものから立体的に想像し頭の中にイメージする力のことをさします。

この空間認識力は身体を良く動かす子は比較的身に付けやすいとされますが、ここ十年余りで公園や幼稚園でのジャングルジムなどの遊具が撤去されていることで空間認識力を獲得しずらい環境下にあり、その影響を図形や積み木などの取組みを通して日々感じています。また外あそびが急激に減っていることも空間認識力の低下の一因でしょう。

この空間認識力が育たないと先ずスポーツが上手くこなせません。また絵画や粘土などを使用した造形力にも影響が出ます。空間認識力がある子の方が学力も高いことが分かっていますが、何よりも対象物との距離感が捉えやすいため交通事故などの突発的なアクシデントから身を守ることにも繋がり、迷子になり親からはぐれるなども軽減することができます。

大人になり家具に足の指を打ちつけてしまったり、地図が読めない、車の運転が下手な人はこの空間認識力が低いといえます。

めいいっぱい身体を動かし屋外や室内遊びや運動もさせましょう。その一方でレッスンでは感覚教具やおもちゃを活用し空間認識ができるように促し、また平面から立体的なものを作る手先の動きを駆使した取組みもお勧めです。

レッスン内で真っ先に行うのはパズルや折り紙で、特に折り紙はとことんさせるべき取組みの1つです。それを十分行った後にブロック・ラキュー・スカリーノやキュボロなど行うと良いでしょう。

空間認識力は女児よりも男児が優れている傾向にありますが、男女差で判断せずに子供の乳児期の粗大運動の獲得を先ず思い出してから対応するようにしましょう。(乳児期に身体を動かしていないと空間認識力が上手く育たない可能性があり、具体的な方法についてはレッスン内でご質問のあるときに回答いたします。)

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