おもちゃ『木製見立てフルーツ』
これは生徒さんから譲り受けたベネッセの英語教材ワールドワイドキッズのフルーツセットです。天然木の確りとした作りは子供に重量感を感じさせ、るつるつるとした手触りを楽しむことができるある程度完成された良いおもちゃです。
カッティングの形状と色だけで果物名を容易に想像できるもので、華美な装飾はなく「これはバナナ、これはミカン」と習得度合いをチェックするときにも使用します。葡萄やさくらんぼの柄には紐が使われ、ミカンのへたはペイントされたドットのみですが、その特徴を認知していればこれらも理解できます。
またイチゴはさすがにりんごとの差別化を図るためか、へたの部分が布がほどこされているだけというもの。イチゴ特有のつぶつぶとした果実は描かれておらず、子供の想像を引き出すには良いものだと思います。
ちなみにあのつぶつぶは種ではなく果実、私達がジューシーに食しているのが花托と呼ばれるめしべの茎なのです。実だと思いきや実は茎を食し「イチゴに人間はだまされている」と話すと大抵の子は驚き、イチゴに興味を持ち始めイチゴを実際に育てる子や福音館出版の『いちご』を読みふける子もおりました。
イチゴを食べながら空想にふけり、実際に育て植物観察をし、クイズも楽しんだりもします。そのような芽を育てたら見立て遊びをしながら多くのことを学んでいくでしょう。
子供にとり見立てて遊ぶという感受性や思考の広がりを育てるには、作りこまない、作り過ぎないおもちゃを与えることもとても重要なのです。このことについてはまた次週の子育てサジェスチョン2021年12月20日の記事で取上げます。
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