スナップ『親子で同じものを見る豊かさ』

とても愛くるしい素直なお嬢さんです。幼稚園にサンタクロースがやってきて、泣きながらもぺこりと頭を下げサンタさんにご挨拶したそうです。きっとサンタさんが大きく見えて怖かったと推測しますが、それでもご挨拶ができるということは大したものであり、ご家庭での躾が確りと身に付いている証です。園の先生にも誉められたそうですから私もその話をお伺いし嬉しいと同時に、挨拶というものが人の心を動かすことを体験できてようございましたとお伝えしておきます。

さあ、これからもっともっと多くの輝きを獲得されますように。

入室したての2歳の生徒さんなのでお母様と共にレッスンを受けていただいています。1歳過ぎから2歳にかけて対象物を親子で眺める経験を多く行うことでその後の成長が大きく違ってきます。

お子さんにとっては対象物をじっくりと集中し見るという固視と集中力の促しと、お母様にとってはお子さんと同じものを見るという共有時間を充実させ、お子さんが何をしようとしているのか、何をどのように感じているのかを知り得る重要な観察時間でもあります。また親子で対象物を通して会話を楽しむ向き合いの時間であり、コミュニケーションを構築する重要な機会となります。生徒さんの表情からも分かるように、『わぁー楽しい、私もしたいな』と気持ちが溢れてくるのです。

お子さんが興味を持って「ねえ、ねえ、みてみて」と指差しをする方向を必ず見てあげましょう。お子さんに確りと心を向け、同じ方向を見て、同じ対象物を見て会話をするという質の良い向き合い方を実践してください。

1歳児の指差しは「あれはなんていう名前なの?」「見つけた」というものの名前を知りたいや知っているものの発見をしたという行動で、2歳児は「ママ、見てよ」という同調を求めるものであり、対象物を深く知るための観察力の目を育てる行動です。3歳児になると自ら知り得た知識を指差しをしながら説明することを伸ばしていきます。指差しは年齢ごとの発達に合わせた成長を促す行動の出現なのです。

以前お会いしたお母様で『指差しは良くない仕草』として、人や物の区別せず一切させないという方がおられましたが、1~3歳までの発達を考えるとそれは必要なことで、各年齢に合わせた発達やコミュニケーションを深める行動です。3歳以降に人を指差すような仕草が出た場合には毅然とその理由を説明し対応してください。


今年最後のスナップ記事は入室1ヶ月でめきめきと力を付けつつある小さな生徒さんにご登場いただきました。お母様は一生懸命学び、その思いが確りとお嬢さんに伝わっていることが手にとるように伝わってきます。来年も素敵なレッスンが行えますよう心から願っております。

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