スナップ『折り紙を折る』

教室では折り紙を折ることはどの子も取組ませている事です。取分け男児には手や指の器用さを獲得させる巧緻性を獲得させるためにご自宅でも折ってもらう事をお願いしています。

今回は3歳頃から丁寧に折ることを促している様子をご覧いただきます。

折り紙は「さぁ、折りましょう」と促してできるものではありません。折り紙の感触を手で確かめるために千切ることを乳児の頃から始め、手や指に力を入れてぐしゃっと丸め潰したり、その反対に力を抜いてくるくると丸めるなどの段階を経てはじめて折るということに繋げられるのです。

これらの段階を経て3歳から本格的に折るトレーニングに入ります。

三角に折るのは意外と難しく指の基本動作を獲得していなければ大きくずれてしまいます。男の子が先ず最初に越えなければならない壁がこの折り紙をずれなく折ることです。写真の生徒さんは丁寧にそして白い面が見えないように意識させながら上手にこなせています。

折り紙は図形を学ぶにはとても適している遊びです。織り上げる形や角度、面積、分数やかけ算までの算数の土台を築くことができます。子供にはその都度折りながら算数的情報を伝えています。ただし3歳以上はお母様の同席をお断りしているためお子さんを通して情報が伝達されていない場合もあります。「先生がどんな言葉を教えてくれた?」と問いかけてみてください。新しい言葉に関する情報獲得能力を引き出すことができるでしょう。

折り紙を行いながら考えてみることを意識しながらご自宅でもトライしてみて下さい。ただし情報伝達は簡潔に、多過ぎる情報を整理して獲得する力はまだまだ育っていません。また教え込むような勉強スタイルでは子供は折り紙から離れてしまいます。常に楽しいこのことに尽きます。機会ある毎にお伝えしていますが子供は楽しさから学ぶ能力が長けています。厳しく教えながらは学ばせることは労多くして功少なしなのです。同じように行うのであれば親子で楽しむことこそが両者にとって有益であることを再認識してください。

2022年2月7日『折り紙の薦め』の記事では折り紙が子供に与えるメリットや効果について論じています。是非そちらもお読みください。

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